非心臓手術後の高クロル血症は罹患率と死亡率の増加と独立して関係している

Hyperchloremia After Noncardiac Surgery Is Independently Associated with Increased Morbidity and Mortality: A Propensity-Matched Cohort Study
Anesthesia & Analgesia vol. 117 no. 2 412-421

・生食の使用は、高クロル血症性代謝性アシドーシスと関係している。本研究で、著者らは急性術後高クロル血症(血清クロル>110mEq/L)の発生率を調査し、この電解質異常が、在院期間、罹患率、術後 30 日死亡率の増大と関係しているかどうか調査しようとした。

・データは、2003 年 1 月 1 日~ 2008 年 12 月 31 日に入院、非心臓、非移植手術を受けた一連の成人患者(>18才)について、後ろ向きに収集された。術後高クロル血症の患者の罹患率と在院期間への影響は、傾向マッチング、ロジスティック多変量解析を使って調べられた。

・データセットは、術前の血清クロル濃度と腎機能が正常の 22,851 人の手術患者から成った。急性術後高クロル血症(血清クロル>110mmol/l)は、極めてよくみられ、その発生率は 22% であった。患者は、急性術後高クロル血症を発症する見込みに基づいて、傾向を相応させた。4955 人の術後高クロル血症患者のうち、4266 人の(85%)患者は、術後に血清クロル濃度が正常の患者と相応した。これら 2 群は、収集した全ての変数に関してはバランスがとれていた。高クロル血症群は、正クロル血症群よりも、術後 30 日死亡の危険性が高く(3.0% vs 1.9%; オッズ比= 1.58; 95%信頼区間 1.25-1.98)(相対危険度1.6、すなわち リスクは、1.1% 増加する)、在院期間が長かった(7.0日[四分位領域4.1-12.3] vs 6.3[四分位領域4.0-11.3])。術後高クロル血症患者は、術後腎機能障害をきたす傾向が高かった。ロジスティック回帰分析で全ての術前変数と測定転帰変数を使用した場合、高クロル血症は、依然として 30 日死亡の独立予測因子であり、オッズ比は 2.05(95%信頼区間 1.62-2.59)であった。

・この後ろ向きコホート試験では、高クロル血症と術後不良転帰との間の関係を証明している。これらの変数の因果関係を証明するには、追加研究が必要である。

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