マグネシウム: 麻酔科医にとっての多目的薬物

Magnesium: a versatile drug for anesthesiologists
Korean J Anesthesiol. 2013 Jul;65(1):4-8

マグネシウム36.png・硫酸マグネシウムは、子癇前症患者で発作を防止するために使用されてきた。また、不整脈と喘息の治療に、そして、褐色細胞腫腫手術を受ける患者の麻酔補助として使われた。しかし、周術期の鎮痛と筋弛緩に対する増強効果が、最近注目を浴びている。マグネシウムのこうした特徴(麻酔薬と鎮痛薬の節約効果)によって、麻酔科医は、術中の麻酔薬の使用や術後の鎮痛薬の使用を減らすことができる。硫酸マグネシウムは、治療係数が高く、コストパフォーマンスが高い。麻酔にとって有用なこうした多様な特徴を考慮すると、硫酸マグネシウムの適切な使用は、手術転帰と患者満足度を改善するであろう。

・Sang-Hwan Do (08/16/2013) コメント:

術後鎮痛に及ぼすマグネシウムの効果については、ずっと論争がある。しかし、最近になって私はマグネシウムの鎮痛効果を支持する方向に収束する多くのエビデンスを見出している。マグネシウムの筋弛緩増強効果を支持するエビデンスは、さらに強力である。マグネシウムのそのような特徴は、手術患者に多様な有益な臨床転帰を示す可能性がある。術中の筋弛緩薬の必要量が減少すれば、術後残存筋弛緩を減らすかもしれない。腹腔鏡手術を受ける患者で筋弛緩が深ければ、外科医の満足度は改善するかもしれない。 マグネシウムには、麻酔の 3 つの要素中の 2 つである鎮痛と筋弛緩(残る一つは、鎮静)(ほとんど毒性なく)に対する有益な効果を有している。そういうわけで、私は Mg を麻酔科医のための多目的薬物と呼んでいるのだ。

[!]:ソセゴン 15mg(69円)やレペタン注 0.2mg(149円)には及ばないかもしれないが、硫酸マグネシウム注射液 20mEq(92円)を補助的に使用することで、フェンタニル注射液 0.1mg(245円)やエスラックス静注 25mg(587円)の使用量を減らせるのなら、確かにコストパフォーマンスが高そうだ。

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