全身麻酔下で非脱分極性筋弛緩からの回復中の加速度筋弛緩モニターと筋電図モニターの同側比較

An Ipsilateral Comparison of Acceleromyography and Electromyography During Recovery from Nondepolarizing Neuromuscular Block Under General Anesthesia in Humans
Anesthesia & Analgesia vol. 117 no. 2 373-379

・残存筋弛緩は、筋音図法(MMG)または筋電図法(EMG)の四連反応(TOF)比<0.90と定義されており、筋弛緩薬を投与される患者でよく見られる。客観的な筋弛緩モニタリングは、残存筋弛緩を検出して、除外する唯一の信頼できる方法である。加速度筋弛緩モニター(AMG)は、市販されており、臨床で使いやすい。しかし、AMG は MMG や EMG と相互交換可能ではない。現在のところ、確実に残存筋弛緩を除外するためには、AMG TOF 比がどれくらいの値に達しなくてはならないのか不明である。

・筋弛緩からの自然回復中に、著者らは、同側の腕で、拇指内転筋で AMG を、第 1 指背側骨間筋で EMG を使用して、TOF 比をモニターした。AMG と EMG TOF 比は、ブランド・オールトマン分析によって反復測定値を比較した。各装置の精度は、再現性係数によって評価された。再現性係数が小さければ、装置の精度が高いことを示す。装置間の一致は、偏りと 95% 一致限界によって評価された。偏りが小さく、一致限界が狭ければ、強い一致を示す。著者らは、臨床的に許容できる AMG と EMG の一致を、偏り<0.025 で一致限界を -0.050~0.050 以内と定義した。ただし、EMG とそれ自体との間の対照比較が、これら基準を満たすことができる場合に限る。

・26 人の患者で、AMG と EMG との間で 261 対の比較が行われた。AMG と EMG の再現性係数は、それぞれ 0.094(95%信頼区間[CI] 0.088-0.100)、0.051(95%CI 0.048-0.055)であった。AMG と EMG TOF 比との間の偏りは、0.176 (95%CI 0.162-0.190)、一致限界は -0.045~0.396(95%CI、-0.067~0.419)であった。
・AMG は、EMG よりも精度が低く、EMG TOF 比を少なくとも 0.15 だけ過大評価する。一致不足は、筋弛緩の自然回復中、器械の不正確性や連続測定値間のベースラインの差に原因しているとは考えられない。AMG TOF 比が 1.00 に達しても、残存筋弛緩を除外することはできない。

[!]:そうか~! TOF-Watch だと過大評価しちゃうのか。 盲信せずに従来からの理学所見なども合わせて評価するしかないな。

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