セプティック・ショックのある患者でエスモロールによる心拍数コントロールの微小血管への効果

Microvascular Effects of Heart Rate Control With Esmolol in Patients With Septic Shock: A Pilot Study
Critical Care Medicine: September 2013 - Volume 41 - Issue 9 - p 2162-2168

・β-ブロッカー治療は、セプティック・ショックで心拍数をコントロールして、β刺激性カテコールアミンの悪影響を緩和するかもしれない。しかし、それらの陰性変時、陰性変力作用は、不適切に低い心拍出量へと至らせ、ひいては微小血管血流を障害する可能性がある。今回のの予備研究の目的は、セプティック・ショックのある患者で、β1-受容体拮抗薬であるエスモロールを使用して心拍数を 95bpm 未満に低下させることの影響を、全身的血行動態と微小循環に特別な焦点を置いて調査することであった。

・大学病院の多専門領域にわたる ICU での前向き観察臨床研究である。24 時間の最初の循環動態最適化した後、心拍す≧95 bpm で、平均動脈圧≧65mmHg に維持するのにノルエピネフリンを必要としている 25 人のセプティック・ショック患者は、心拍数<95 bpm に維持するようエスモロール注入を調節して投与された。舌下微小循環血流は、サイドストリーム暗視野イメージングによって評価された。右心カテーテルからのデータを含め、全ての測定値とノルエピネフリン必要量は、ベースラインの時点と、エスモロール投与後 24 時間に取得された。

・心拍数の目標値 80~94 bpm は全患者で達成された。ところが、心係数は減少した(4.0[3.5; 5.3] vs 3.1[2.6; 3.9] L/min/m2; p<0.001)ものの、1 回拍出量は不変のままであった(34[37; 47] vs 40[31; 46] mL/beat/m2; p=0.32)。小血管の微小循環血流量は、増加した(2.8[2.6; 3.0] vs 3.0[3.0; 3.0]; p=0.002)が、異質性インデックスは低下した(中央値 0.06[四分位領域 0; 0.21] vs 0[0; 0]; p=0.002)。 PaCO2 は減少したが、PaO2 と pH は増加した(全てp<0.05)。注目すべきは、選択的 β-1拮抗薬治療によって、ノルエピネフリンの必要量が有意に減少したことである(0.53[0.29; 0.96] vs 0.41[0.22; 0.79] μg/kg/min; p=0.03)。

・本予備研究は、セプティック・ショック患者でエスモロール注入増減による心拍数コントロールが、 1 回拍出量の維持、微小血管血流の温存、ノルエピネフリン必要量の減少と関係していることを証明した。

[!]:頻拍性心房細動の場合と同じかな、高度の頻脈よりは、レートコントロールしてやった方が、昇圧剤も少なくて済むということか。

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