重症セプシスで培養陰性 vs 培養陽性の特徴と転帰

Characteristics and outcomes of culture-negative versus culture-positive severe sepsis
Critical Care 2013, 17:R202 Published:2013-09-12

・細菌培養陰性の敗血症は、よく見られるが、比較的十分には研究されていない病態である。本研究の目的は、培養陰性 vs 培養陽性の重症セプシスの特徴と転帰を比較することであった。

・本研究は、重症セプシスのために 2004 年から 2009 年に大学病院の内科集中治療部(ICU)に入院した 1001 人の患者の前向き観察コホート研究であった。真菌性、ウィルス性、寄生虫性の感染症が記録されていた患者は除外された。

・415 人の培養陰性患者(41.5%)と 586 人の培養陽性患者(58.5%)がいた。257 人の患者でグラム陽性細菌が、390 人の患者でグラム陰性細菌が分離された。培養陰性患者は、培養陽性患者よりも、女性であることが多く、併存症が少なく、頻脈が少なく、血圧は高く、プロカルシトニン値は低く、APCHEⅡスコア[中央値 25.0(四分位領域 19.0-32.0) vs 27.0(21.0-33.0)、p=0.001]と SOFA スコアが低く、心血管系・中枢神経系・凝固系不全が少なく、血管作動薬の必要性が少なかった。培養陰性患者では、培養陽性患者よりも、肺が感染部位であることが多い一方で、尿路、軟部組織、皮膚感染、感染性心内膜炎、一次性菌血症は少なかった。培養陰性患者は、培養陽性患者よりも、在院期間[12日(7.0-21.0) vs 15.0(7.0-27.0)、p=0.02]が短く、ICU 死亡率が低かった。病院死亡率は、培養陰性群(35.9%)の方が、培養陽性群(44.0%、p=0.01)、早期に適切な抗生物質を投与された投与された培養陽性亜群(41.9%、p=0.11)、投与されなかった培養陽性亜群(55.5%、p=0.001)よりも低かった。多変量解析では、共変量で調整後、培養陽性は死亡率と独立には関係していなかった。

・培養陰性と培養陽性セプシスの間には、有意な差が確認され、前者では共存症が少なく、疾患重症度が軽度で、在院期間が短く、死亡率が低かった。

[!]:培養陰性ということは、培養できるほどの細菌数に至っていないということで、体が頑張って抑え込んでいる状態と考えてもよいということかな。

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