胸部大動脈手術でεアミノカプロン酸とトラネキサム酸を比較; 有効性と安全性

Comparison of Epsilon Aminocaproic Acid and Tranexamic Acid in Thoracic Aortic Surgery: Clinical Efficacy and Safety
Journal of Cardiothoracic and Vascular Anesthesia published online 18 September 2013.

トラネキサム酸.png・本研究の目的は、胸部大動脈手術を受ける患者でεアミノカプロン酸(EACA)に対してトラネキサム酸(TXA)の効能と安全性を評価することであった。

・三次医療センターで、人工心肺(CPB)を伴う胸部大動脈手術を受ける 64 人の連続成人患者を対象に実施した前向き無作為試験である。EACA 群は、麻酔導入後に 20 分かけて EACA 50mg/kg をボーラス投与し、引き続き閉胸まで 25mg/kg/h で維持注入された。TXA 群は、麻酔導入後 20 分かけて、TXA 10mg/kg のボーラス投与に引き続き、閉胸まで 1mg/kg/h で維持注入された。

・術後 24 時間までの累積平均出血量、赤血球製剤と血液製剤の総必要量は、群間で同様であった。TXA に比較して EACA では、有意な腎傷害(EACA 40% vs TXA 16%; p=0.04)と、腎不全の傾向の増加(EACA 10% vs TXA 0%、p=0.11; 相対危険度 2.15)が観察された。TXA については、けいれん発作の傾向が増加した(EACA vs TXA: 3.3% vs 10%; p=0.05、相対危険度 1.53)。EACA群では、D-ダイマーの術前値から術後値に有意な増加があった(p=0.01)。

・EACA と TXA は、胸部大動脈手術を受ける患者で、術中出血量と輸血必要量を減少させるのに、同等に効果的であった。EACA では、有意な腎傷害が観察された一方で、TXA ではけいれん発作の発症頻度が高い傾向があった。何か推奨するためには、感度の高いバイオマーカーを使った標本サイズの大きな前向きの偽薬対照試験が必要である。

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