McGRATH はいいね!

 最近は、非常にいろいろなビデオ喉頭鏡が利用できるようになってきた。当院でもいざという時に利用できる、間接型喉頭鏡があればよいなということで、数ヶ月前から、定期的に業者さんにビデオ喉頭鏡を中心に、いろいろな喉頭鏡を持ってきてもらってデモしてもらっている。

 今年の学会の時に、久しぶりに出会った先輩が、
「McGRATH を使ってみてるけど、いいよ~。エアウェイスコープよりもコンパクトだし、安いんだよね。」
と言っておられたのがキッカケで、最初は KingVision、次にスタイレットスコープ、その次はエアウェイスコープ、そして最後に McGRATH を使ってみることができた。

 KingVision とエアウェイスコープは、ブレードの使い方が、マッキントッシュ型か、ミラー型かの違いくらいで、どちらもチューブをガイドするためのレールが付いているので、操作は同じようなものだった。

 ただ KingVision のブレードは、曲りがきつい分、最初に口腔内に差し込むときに本体の遠位端が患者の胸壁にあたることが多く、かなり頸部を後屈しないと口腔内に差し込むことが困難なことが多い。 したがって、頭頸部外傷の患者などで、用手的頭頚部水平固定が必要な患者の挿管には使用しにくいようであった。

 エアウェイスコープはこの種の喉頭鏡の中では、もう定番といったところだろう。全体に大きく、口腔内に挿入する部分もやや大きい。声帯を十字のマークに位置させても、うまくチューブを誘導できないこともしばしばある。

 KingVision にしてもエアウェイスコープにしても、マッキントッシュ喉頭鏡を使い慣れた人間には、ブレードを口腔内に挿入する段階から、別のお作法を覚える必要がある。それに比べると、McGRATH は、開口させて、ブレードを口腔内に挿入して、ブレードの先端を喉頭蓋谷に挿入するまでの、すべての操作が、マッキントッシュ喉頭鏡を使用した場合とほとんど変わらない。

 つまり、McGRATH はほぼ完全にマッキントッシュ喉頭鏡の代わりに使用できる。新しくお作法を覚える必要がないのである。口腔内に挿入する部分がエアウェスコープよりも小さく、さすがにスタイレットスコープやトラキライトには負けるが、マッキントッシュ・ブレードとほぼ同じ大きさなので、マッキントッシュが挿入できそうな患者であれば使用できそうだ。

 実際に使用してみたところ、エアウェスコープや KingVision を同様に、力強く喉頭展開する必要がないので、患者さんには「優しい」し、麻酔科医にも「易しい」感じだ。また、ディスポのブレード部分であるが、気管チューブとセットで 1000 円くらいの売価を設定しているとのこと。病院の懐にも優しそうだ。

 結局、県からの研修医向け助成金で McGRATH を 2 台購入してもらえることになった。いや~、めでたしめでたし。

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