当院でも手術室安全チェックリストの運用を開始した!

 当院手術室でもやっと、WHO が提唱する「手術安全チェックリスト」の運用を開始することができるようになった。
【当院の手術安全チェックリスト】
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 内容的には、何もローカライズした部分はなく、ただ日本語になっただけのシンプルなものである。患者の属性部分とチェックリスト部分が90度回転してしまっているが、これはプログラミング上の都合でこうなってしまった。

 運用を開始するに際して、最も配慮した点は、できるだけこれまで以上に雑用が増えないようにすることだ。

 これまでも執刀直前の「タイムアウト」だけはしていたのだが、「サインイン~タイムアウト~サインアウト」という一連の安全チェックを行おうとすると、どうしても紙面(シート)が必要になる。

 しかし、そうすると・・・・、

・誰が、どのタイミングで特定の患者さん用のシートを準備するのか?
・チェックはだれが行うのか?
・チェックした後は、誰がどこでどう保存するのか?
・電子カルテには保存するのか?

など、各病院ごとに解決しなくてはならない問題があるはずだ。

 当院では、麻酔科医が術前診察をしたタイミングで、術前診察システムから、同意書や麻酔説明書を印刷するときに、同意書作成の場合と同様に、患者の属性入りで印刷できるようにした。したがって、これまでよりも数秒ほどプリンタでの印刷に時間がかかるようになったが、ほとんど意識することなく、各患者専用の手術安全チェックリストの作成が可能となった。

 当院の電子カルテでは、同意書の類は、読み込み用のQRコード(二次元バーコード)が印刷されており、スキャナーに掛けるだけで電子カルテ上の所定のフォルダに読み込まれるようになっている。

 今回作成した「手術安全チェックリスト」も、同様の仕組みを利用して、スキャンすると自動的に電子カルテの「手術フォルダ」(麻酔記録や看護記録、手術記録などが保存される)に入るようにした。また、このスキャンは、麻酔科の医療事務補助者(当院では「MC」と呼んでいる)にしてもらうようにした。

 まだ、看護スタッフが慣れていないので、タイムアウトの時に、少々もたつくが、いずれ慣れてくるだろう。

 麻酔科的には、麻酔導入直前に、モニター装着(特にパルスオキシメータ)、アレルギーの有無の確認、挿管困難と誤嚥のリスク、予測出血とライン数のチェックを行うが、なかなか、これまではできているようで、完璧にはできていなかったように思う。

 チェックリストを導入したことで、これらのチェックがルーチンにほぼ完璧にできるようになり、手術麻酔に際しての患者の安全に寄与することは間違いないだろう。

まだ、導入していない病院は、頑張って導入しましょう!

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