全股関節置換術に際し低血圧硬膜外と全身麻酔併用下の術後出血量減少に及ぼすトラネキサム酸の効果

Effect of tranexamic acid on reducing postoperative blood loss in combined hypotensive epidural anesthesia and general anesthesia for total hip replacement
Journal of Clinical Anesthesia Volume 25, Issue 5 , Pages 393-398, August 2013

トラネキサム酸3.png・本研究の目的は、全股関節置換術に際して、低血圧硬麻(HEA)によって誘発される低血圧の状況下で、トラネキサム酸の使用が術中出血量と輸血量を減らすのに、更なる有益な効果を有するかどうか調査することであった。

・大学関連病院での、全身麻酔と HEA 下に、初めて片側セメントレス全股関節置換術を受ける、ASA-PS Ⅰ・Ⅱの成人患者 68 人を対象とした前向き無作為化二重盲式試験である。HEATA群は執刀前にトラネキサム酸 15mg/kg をボーラス投与され、引き続き皮膚閉鎖まで 15mg/kg を持続点滴された。HEA 群は、同様にトラネキサム酸の代わりに生食を投与された。術中の出血量は、吸引瓶に溜まる血液量に加えて、未使用のガーゼと使用後のガーゼの重量差で測定された。術後出血量は、排液バッグに溜まった血液量と考えた。

・術中出血量については、HEA 群と HEATA 群間に(251.8±109.9mL vs 234.9±93.9mL)有意差がなかったが、術後出血量は HEATA 群の方が、HEA 群よりも有意に少なく(439.3±171. 6mL vs 1074.4±287.1mL)、同様に、累積総出血量(674.2±216.4mL vs 1326.2±347.8mL)も少なかった。術中の輸血の頻度には有意差がなかったが、術後輸血は HEA 群の方が HEATA 群よりも多かった。

・低血圧硬麻とトラネキサム酸投与の併用は、低血圧硬麻単独の場合よりも、術後および累積総出血量と輸血必要量を減少させた。

[!]:確かに、トラネキサム酸を投与したからと言って、術中出血量が目に見えて少なくなるわけではない。術後出血量減少への効果は相当なものだな。

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TKA 後の出血コントロールにおけるトラネキサム酸の効果と安全性:無作為臨床試験

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