救急部におけるセプシスに対するプレセプシンの診断的価値と予後評価

Diagnostic value and prognostic evaluation of Presepsin for sepsis in an emergency department
Critical Care 2013, 17:R244 doi:10.1186/cc13070 Bo Liu et al.

・プレセプシン濃度は敗血症で増加することが知られている。本研究の目的は、救急部(ED)の敗血症患者で、プロカルシトニン(PCT)、救急部敗血症死亡率(MEDS)スコア、APACHE Ⅱスコアと比較した、プレセプシンの早期診断および予後予測価値を評価し、敗血症の新たなバイオマーカーとしてプレセプシンを調査することであった。

・本研究は、 2012 年 10 月から 2011 年 12 月に北京チャオヤン病院 ED に入院となった全身性炎症反応症候群(SIRS)の診断基準が少なくとも 2 つある一連の患者 859 人と、100 人の年齢をマッチさせた健常対照者を登録した。患者は 4 群に層別化した: SIRS、敗血症、重症セプシス、敗血症性ショック。血漿プレセプシンおよび血清 PCT を測定し、登録時点で MEDS スコアと APACHEⅡスコアを算出した。Kruskal-Wallis と Mann--Whitney U 検定で比較を行った。

・入院時、血漿プレセプシンの平均値は敗血症の重症度とともに増加した。 プレセプシンの AUC 曲線下面積は、敗血症の診断および重症セプシスと敗血症性ショックを予測する PCT のそれより大きかった。敗血症患者における 28日死亡率を予測する上では、プレセプシンの AUC は PCT、MEDS スコア、APACHEⅡスコアよりもやや低かった。プレセプシンと MEDSスコア、あるいは APACHEⅡスコアを組み合わせた AUC は、MEDSス コアや APACHEⅡスコア単独の場合よりも、敗血症患者で重症セプシスを予測する上で有意に高かく、敗血症性ショックと 28 日死亡率を予測する上では、プレセプシン単独の場合よりも、それぞれ極めて高かった。敗血症患者の血漿プレセプシン値は、28 日間の経過追跡時点で、生存者に比べ、非生存者で有意に高かった。プレセプシン、MEDS スコア、APACHEⅡスコアは、重症セプシス、敗血症性ショックおよび敗血症の患者の 28 日死亡率の独立予測因子であることがわかった。血漿プレセプシン値は、どの敗血症群においても、PCT 、MEDS スコア、APACHEⅡスコアと正の相関が認められた。

・プレセプシンは、ED の敗血症患者で、敗血症の早期診断、リスク層別化、予後を評価するのに価値あるバイオマーカーである。

<関連記事>

救急部門のセプシス管理におけるプレセプシンの診断的、予後予測的価値; 多施設前向き研究

プレセプシンとは?

[!]:プレセプシンは、2002 年に敗血症マーカーとして発見された Soluble CD14-subtype (sCD14-ST) につけられた臨床名である。この名称の由来は、
pre(前)+sepsis(敗血症)+protein(蛋白)

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック