腹腔鏡下胆嚢摘出術を受ける患者で術前の不安が術後鎮痛と麻酔回復に及ぼす効果

The effect of preoperative anxiety on postoperative analgesia and anesthesia recovery in patients undergoing laparascopic cholecystectomy
Journal of Anesthesia September 2013

不安31.png ・手術のために入院する患者では、不安障害がしばしば観察される。不安は患者の術後疼痛の認識に影響を及ぼし、麻酔からの回復に悪影響を及ぼす。本研究は、腹腔鏡下胆嚢摘出術を受ける患者で、術前不安が術後疼痛管理と麻酔からの回復に及ぼす効果を比較しようとした。

・腹腔鏡下胆嚢摘出術を受ける合計 80 人の患者を対象とした。患者の人口統計学的特徴を記録した。Beck’s anxiety inventory (BAI)を、患者に施行した: 不安をもつ患者は高度不安患者群(H 群)に、不安のない患者は低不安群(L 群)に分類された。手術所要時間、麻酔時間、抜管時間、副作用を記録した。術後に、疼痛管理のためにトラマドールによる患者管理鎮痛が使用された。視覚アナログのスケール(VAS)スコアと全患者のトラマドール消費量が記録された。

・全患者のうち、31 人(38.75%)の患者には術前不安があり、入院日数と術前の BAI スコアとの間に有意な相関関係が見られた。L 群では、抜管時間と改訂 Aldrete スコア 9 点に達するまでの時間が有意に短く、術後副作用が有意に少なかった。また、L 群では、術後の VAS スコアは有意に低く、トラマドール消費量は有意に少なく、テノキシカム必要量が少なかった。

・術前の不安度が高度であると、麻酔からの回復と術後疼痛管理に悪い影響を及ぼす。この患者群では、術後鎮痛の必要度が増加しているので、十分に対処されなくてはならない。

[!]:現在、当院では前投薬を開心術以外のほぼ全例で止めているが、必要な患者には術前の抗不安薬投与を行った方がよいのかもしれないな。

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