いろいろなコロイドによる希釈性凝固障害は、フィブリノゲンと FXⅢ濃縮物の投与により拮抗できるか?

Is Dilutional Coagulopathy Induced by Different Colloids Reversible by Replacement of Fibrinogen and Factor XIII Concentrates?
Anesthesia & Analgesia: November 2013 - Volume 117 - Issue 5 - p 1063-1071 Kind SL, et al.

・本 in vitro での試験で、著者らはさまざまなコロイドによる 60 % の希釈が血液凝固に及ぼす影響を評価し、第XⅢ因子(FXⅢ)、フィブリノゲン、及びフィブリノーゲンと FXⅢの併用投与による可逆性を調査した。

・12 人のボランティア血液を使用して以下の測定を、ベースラインと、(ヒドロキシエチルデンプン溶液)HES 130/0.42、ゼラチン、あるいはバランスド・ゼラチン溶液で 60% 希釈した後に実施した:血液ガス分析、凝固因子濃度(FⅠ、FⅡ、FⅦ、FⅧ、FXⅢ)、インピーダンス凝集(マルチプレートR)、および回転トロンボエラストメトリ(ROTEM R)。その後、FX?とフィブリノゲン、ならびに両剤の併用が、成人でフィブリノゲン 6g と FXⅢ 1250IU に相当する濃度で添加された。ROTEMR測定と因子濃度測定を再度実施した。

・コロイド希釈は、特に HES によって、フィブリノゲン重合の有意な低下をきたした。血小板機能は、すべてのコロイドで障害され、ゼラチンは、HES とバランスド・ゼラチン溶液よりも有意に大きな影響を(曲線下面積、コラーゲンテスト、P≦0.008)を有していた。FXⅢの投与だけでは血栓形成を改善しなかった。フィブリノゲンの投与は、ゼラチンとバランスド・ゼラチン溶液による希釈においてフィブリノゲンの重合を改善(P=0.002)したが、一方 HES による凝固障害を是正することはできなかった。フィブリノーゲンおよび FXⅢの併用では、ある変数に対しては、フィブリノーゲン単独の追加投与よりも優れた効果を示した。

・凝固能と血小板機能は、3 種類のコロイドすべてで障害された。しかし、 in vitro でゼラチン誘発性凝固障害は HES 誘発性凝固障害よりも有意に可逆的であった。

[!]:現在当施設では、出血に対する第1選択は HES であるが、FFP 投与によって拮抗することを前提に考えるならば、HES よりもゼラチンを第1選択とするべきなのか。

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