セプティック・ショック重症患者で脂肪組織の乳酸/ピルビン酸比は転帰不良を予測する: 微小透析研究

Elevated adipose tissue lactate to pyruvate (L/P) ratio predicts poor outcome in critically ill patients with septic shock: a microdialysis study
Minerva Anestesiologica 2013 November;79(11):1229-37 Nikitas N, et al.

・敗血症は、組織代謝に影響を与える疾患である;インビボ微小透析(MD)は、研究者が組織の代謝変化をモニターできるようにするベッドサイド技術である。著者らは、重症セプシス患者で、組織の酸素化と灌流の敏感なマーカーである乳酸/ピルビン酸(L/P)比と死亡率との関係を評価することを目的として本研究を行った。

・著者らは三次病院の混合集中治療室に入室となったセプティック・ショック患者 105 人を登録した。MD カテーテルを大腿上部の皮下脂肪組織に挿入し、間質液試料を集めて、ブドウ糖、乳酸、ピルビン酸、グリセロールを分析した。

・多変量回帰分析では、第 1日目に登録した変数の中で、APACHE ?および SOFA スコア、血中乳酸、微小透析で評価した組織 L/P 比が独立して、28日死亡率と関連していたことを示した。さらに血中乳酸が正常の(<2mmol/L)患者でさえも、脂肪組織 L/P 比は、統計的な有意性に向かう強い傾向を示した。6 日間の研究期間中に、非生存者は生存者に比べて有意に L/P 比が高く(P=0.001)、混合モデル分析では、生存者では L/P 比が遅れて低下したのに対して、非生存者では経時的に漸増するという異なったパターンを取ることを明らかにした。L/P 比の AUC は APACHE ? (P =0.67)、SOFAス コア(P=0.73) のそれと同様であった。L/P 比が正常(≦25)患者 vs 上昇(>25)患者のカプラン・マイヤーの 28 日生存曲線の比較では、後者の生存が有意に少ないことを示した(P=0.02;ログランク検定)

・脂肪組織 L/P 比の上昇は、セプティック・ショックのある重症患者の予後不良と関係している。微小透析は、重症敗血症患者のマルチモーダル・モニタリングにおけるリサーチ・ツールとしてさらなる研究に値する。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック