重症セプシスでのハイドロキシエチルスターチによる出血と死亡リスク: 無作為臨床試験の事後分析

Bleeding and risk of death with hydroxyethyl starch in severe sepsis: post hoc analyses of a randomized clinical trial
Intensive Care Medicine December 2013, Volume 39, Issue 12, pp 2126-2134 Haase N, et al.

・著者らは、ヒドロキシエチルスターチ(HES)で治療された患者の出血の程度と臨床的重要性を特徴づけることを目的とした。

・事後分析で、著者らは HES 130/0.42 vs 酢酸リンゲル液による輸液による体液回復に無作為化された重症セプシス患者 798 人で、輸液の種類、止血変数、出血事象、輸血、死亡の関連性を検討した。著者らは、輸液の割り当てとベースライン特性で調整した Cox 回帰分析を使用した。

・全体で、HES に割り当てられた 93(23%)人の患者と、酢酸リンゲル液に割り付けられた 60 (15%)人の患者が、ICU で出血した(相対リスク(RR) 1.55;95%CI 1.16~2.08、P=0.003)。これらのうち、それぞれ 38 人と 25 人(RR 1.52、95% CI 0.94~2.48、P= 0.09の)が、高度のの出血をきたした(頭蓋内、あるいは赤血球 3 単位の輸血)??。ほとんど患者は、試験液のほとんどを投与された無作為化後初日に出血した。HES 対 酢酸リンゲル液による治療を受けた患者での任意の出血と高度の出血の発生の危険率は、それぞれ 1.70 (95%CI 1.23~2.36、P=0.001)と 1.55(95%CI 0.93~2.56、P=0.09)であった。出血のなかった患者に比べて、任意の出血、高度の出血のあった患者の死亡の調整ハザード比は 1.36 (95%CI 1.04~1.79、P=0.03)と 1.74(95 % CI 1.20?2.53;P=0.004)であった。

・重症セプシス患者の事後分析では、HES を用いた治療は、死亡リスクの増加と関連した出血リスクを増加させた。HES 誘発性の出血性合併症は、重症セプシス患者の予後に悪影響を及ぼす可能性がある。

[!]:セプシスでの HES の使用に関する注意喚起の文書が数か月前に配布されていたのを覚えているだろうか?

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック