セプティック・ショック患者で PEEP 増加によって輸液反応性を予測する

Fluid responsiveness predicted by elevation of PEEP in patients with septic shock
Acta Anaesthesiologica Scandinavica first published online: 11 NOV 2013 DOI: 10.1111/aas.12229 Wilkman E, et al.

・患者が輸液応答性あるか否かの評価は、臨床現場では困難な場合がある。侵襲的な充満圧測定は重症患者の前負荷と輸液反応性の指標としては不適当である。不整脈や自発呼吸努力の故に、動的指標は臨床現場で信頼できないかもしれない。呼気終末陽圧(PEEP)の増加は、心臓と肺の相互作用を引き起こし、血液量減少の兆候を生成する可能性がある。今回の目的は、短時間の PEEP 増加時の血行動態変化が、セプティク・ショック患者で輸液反応性を予測するかどうかを評価することであった。

・著者らは、人工呼吸中のセプティック・ショック患者 20 人で、前向き観察研究を行った。呼気終末一時停止中に、PEEP を一過性に 10cmH2O から 20cmH2O へ増加させて、以下の血行動態変数の変化を評価した:平均動脈圧(MAP)、収縮期動脈圧、脈圧、中心静脈圧、肺動脈閉塞圧、左心室拡張末期面積、大動脈速度-時間積分。著者らは、その後の輸液負荷に対する 15% の心拍出量増加をもって輸液反応性ありとした。

・PEEP 増加に関連した MAP の減少は、輸液反応性を予測した(P=0.003)。臨床使用のためのΔMAP の最良カットオフ値は、-8% で、輸液反応性の陰性適中率は 100% であった。

・セプティク・ショック患者では、PEEP 増加時に、MAP 低下が認められないことで、輸液負荷テストに反応して心拍出量を増加させることができない患者を同定することができる。

[!]:PEEP を増加させても血圧が低下しないということは、ボリュームは十分に足りている証拠だ。この方法ならば、不整脈や自発呼吸があっても輸液反応性を評価することが可能だ。

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