待機的帝王切開を受ける患者の出血量に及ぼすトラネキサム酸の有効性

Effectiveness of tranexamic acid on blood loss in patients undergoing elective cesarean section: randomized clinical trial
Journal of Maternal-Fetal and Neonatal Medicine, Volume 26, Number 17, November 2013 , pp. 1705-1709(5)
Abdel–Aleem H, et al.

トラネキサム酸5.png・帝王切開は経膣分娩よりも出血量が多いことと関連付けられている。これは、特に貧血の女性で合併症や死亡のリスクを高める可能性がある。試験の目的は、待機的帝王切開術中および術後の出血量に及ぼすトラネキサム酸の効果を評価することである。

・著者らは、エジプトのアシュートにあるアシュート大学附属の女性の健康病院で無作為比較試験を実施した。妊娠≧37 週で、待機的帝王切開を受ける予定の単胎の全妊婦は、待機的帝王切開前に 10 分かけてゆっくり静脈内に、トラネキサム酸 1g を投与される群とされない群に無作為に割り付けられた。術中と術後 2 時間の出血量を測定した。任意の副作用、合併症、投与薬、バイタルサインの変化、入院期間を記録した。

・740 人の女性が無作為化された(研究群が 373 人、対照群が 367 人)であった。平均総出血量は、トラネキサム酸群で 241.6 (SE 6.77)ml に対して、対照群で 510 (SE 7.72)ml であった。ヘマトクリット及びヘモグロビン濃度の平均低下は、対照群に比べてトラネキサム酸群の方が統計的に有意に少なかった。他の転帰については、統計学的、または臨床的に有意な差は認められなかった。

・トラネキサム酸の術前使用は待機的帝王切開術中および術後の出血量の減少に関連付けられる。これは貧血の女性や輸血を拒否する患者のために有益である可能性がある。

[!]:トラネキサム酸 1g 投与するだけで、出血量が半減するのか。この結果は膝関節や股関節手術の転帰とほぼ同様ではなかったかと。

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