セプシス患者の HES による体液回復は急性腎傷害の発生、腎代替療法の頻度増加と関係している

Fluid resuscitation with hydroxyethyl starches in patients with sepsis is associated with an increased incidence of acute kidney injury and use of renal replacement therapy: A systematic review and meta-analysis of the literature
Journal of Critical Care published online 21 November 2013. Neto AS, et al.

・体液回復は敗血症における重要な介入であるが、使用される輸液剤の種類は、大きく異なる。このメタ分析の目的は、晶質液に比して、ヒドロキシエチルデンプン(HES)による体液回復が敗血症患者の転帰に影響するかどうかを調査することである。

・2013 年 2 月まで MEDLINE、EMBASE、Cochrane Central Register of Controlled Trials を検索。敗血症患者で晶質液 vs HES による体液回復を比較し、急性腎傷害(AKI)、腎代替療法(RRT)、赤血球(RBC)や新鮮凍結血漿の輸血の発生率と、死亡率を報告した研究。3 人の研究者が独立して、同一のリスク比尺度にデータを抽出した。GRADE フレームワークを使用して、エビデンスの質を調査した。

・10 件の試験(4624人の患者)が含まれた。HES による体液回復を受けた患者群では、AKI の発生率の増加(リスク比[RR] 1.24 [95 %信頼区間(CI) 1.13-1.36] と RRT の必要性増加(RR 1.36 [95% CI] 1.17-1.57)が見られた。また HES による体液回復は、RBC 輸血の増加(RR 1.14 [95% CI 1.01-1.93])と関連していたが、新鮮凍結血漿とは関連していなかった(RR 1.47 [95% CI 0.97-2.24])。さらに、集中治療室の死亡率(RR 0.74 [95% CI 0.43-1.26])と 28 日死亡率(RR 1.11 [95% CI 0.96-1.28])には差がなかったが、HES による体液回復は、90 日死亡率の増加(RR 1.14 [95% CI、1.04-1.26])と関連していた。

・メタ解析された研究からすると HES による体液回復療法は、AKI 発生率、RRTの必要性、赤血球輸血の必要性、敗血症患者の 90 日死亡率の増加と関連している。したがって、著者らは、敗血症患者の体液回復に HES よりも晶質液の使用を支持する。

[!]:また一つ、セプシスには HES を使用するべきでないというエビデンスが示された。

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