脊椎手術でトラネキサム酸は有効で安全か? 無作為対照試験のメタ分析

Is tranexamic acid effective and safe in spinal surgery? A meta-analysis of randomized controlled trials
European Spine Journal September 2013, Volume 22, Issue 9, pp 1950-1957 Zhi-Jun Li et al.

トラネキサム酸2.png・今回のメタ分析は、脊椎手術での出血と輸血を減少させる上でのトラネキサム酸(TXA)の有効性と安全性を評価することを目的とした。

・2012 年 3 月までに公開されてた全ての研究を、PubMed、EMBASE、コクラン・ライブラリ、Science Direct、および他のデータベースから系統的に検索して同定した。今回の研究では、無作為比較試験(RCT)のみを含めた。2 人の独立したレビュアーが文献を検索して評価した。出血量と輸血量の平均差(MD)、プラセボ群に対する TXA 治療群における輸血率と深部静脈血栓症のリスク比(RR)を研究全体でプールした。メタ分析は、RevMan 5.1 ソフトウェアによって実施された。

・411人の患者を含む 6 件のプラセボを対照とした無作為比較試験が、著者らのメタ分析のための選択基準を満たした。TXA の使用は、総出血量[MD=-285.35、95%信頼区間(-507.03~ -63.67)、P=0.01]、ならびに、輸血を必要とする患者数[RR=0.71、95%信頼区間 0.54-0.92)、p=0.01]の両方を減少させた。治療群の患者で、深部静脈血栓症(DVT)や肺塞栓症をきたした患者はいなかった。

・脊椎手術を受ける患者での TXA の静脈内投与は有効かつ安全である。これは、特に高用量の TXA(≧15 mg/kg)を使用した場合に、総出血量および輸血の必要性を低減するが、術後 DVT の危険性を増加させることはない。現在利用可能なエビデンスの質は限られているので、質の高い無作為比較試験が必要である。

[!]:整形外科領域では、TKA や THA と並んで骨を削ることが多い脊椎手術でも出血量が多くなりがちなので、トラネキサム酸をルーチンに使用しても良さそうだ。

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