腕神経叢ブロックに際し局所麻酔薬の補助薬としてのデキサメタゾンの効果: 系統的レビューとメタ分析

Effects of dexamethasone as a local anaesthetic adjuvant for brachial plexus block: a systematic review and meta-analysis of randomized trials
Br. J. Anaesth. (2014) doi: 10.1093/bja/aet417 First ublished online: January 10, 2014 Choi S, et al.
デキサメタゾン3.png
・腕神経叢ブロック(BPB)は上肢手術に際して鎮痛薬とオピオイドを節約する利点を有している。単回注入法は、薬理学的持続時間と局所麻酔薬(LA)の治療指数による限界がある。持続カテーテル法は、効果的であるけれども管理上の問題が浮上しうる。LA 補助薬として神経周囲へのデキサメタゾンの適応外使用は、単回注入法の作用時間をを延長するために利用されてきた。本系統的レビューとメタ分析の目的は、最近の文献を評価し、 BPB に及ぼすデキサメタゾンの効果を定量化することである。

・著者らは、 LA 単独で実施された BPB を、LA と神経周囲デキサメタゾンを用いて実施した場合と比較した無作為偽薬対照試験を探索した。メタ分析は、LA(長時間作用性 vs 中時間作用性)によって分類したサブグループ解析を伴うランダム効果モデルを使用して実施した。主要転帰は知覚ブロックや鎮痛の持続時間であった副次転帰は、運動ブロック持続時間、オピオイド消費量、BPB の合併症だった。

・9 件の試験(801人の患者)には、デキサメタゾン(4-10 mg)を投与された393 人の患者が含まれた。デキサメタゾンは、長時間作用性の局所麻酔薬の場合 730 分から 1306分へ[平均差 576 分、95%信頼区間(CI) 522-631]、中時間作用性局所麻酔薬の場合には、168 分から 343 分へ(平均 175、95% CI 73-277]と、鎮痛持続期間を延長した。運動遮断は、664 分から 1102 分へ(平均 438、95% CI 89-787) と延長した。ほとんどの最近の試験では、プラセボと比較して、デキサメタゾンの神経周囲と全身投与で同等の延長を示した。

・LA に伴ってデキサメタゾンを神経周囲に投与することにより副作用を発生することなく BPB の効果を延長することができる。デキサメタゾンの全身投与が BPB に及ぼす効果を検討する必要がある。

[!]:作用持続時間を 2 倍近くまで延長することができるのか。

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