軽症、中等症、重症呼吸窮迫症候群における呼気終末陽圧のベッドサイドでの選択

Bedside Selection of Positive End-Expiratory Pressure in Mild, Moderate, and Severe Acute Respiratory Distress Syndrome
Critical Care Medicine: February 2014 - Volume 42 - Issue 2 - p 252-264 doi: 10.1097/CCM.0b013e3182a6384f Chiumello D, et al.

・呼気終末陽圧(PEEP)は、それまで虚脱していた肺領域を呼気終末に開存したままに保ちその効果を発揮する。したがって、高い PEEP は、肺胞開存可能性の高い患者に限定すべきである。著者らは、どのベッドサイド法が、肺胞開存可能性と良好に関連した PEEP を提供するのかを調査することを目的とした。

・2008 年~ 2011 年に、二つの大学病院(イタリア、ドイツ)で行われた、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者 51 人を対象とした前向き研究である。肺胞開存可能性を測定するために、全肺 CT スキャンを、呼吸終末/吸気終末ポーズ=5/45 cmH2O の静的条件下で撮影した。患者ごとの PEEP を選択するために、著者らは、肺力学(ExPress、ストレス指数)、食道内圧、酸素化(肺開放換気研究の高い呼気終末陽圧テーブル)に基づいて、ベッドサイド法を適用した。

・患者は:軽症、中等症、重症の ARDS に分類された。ExPress、ストレス指数、絶対食道内圧法で選択された PEEP レベルは、肺胞開存可能性とは無関係であったのに対して、肺開放換気法で選択された PEEP レベルは、肺胞開存可能性と弱い関係を示した(r2=0.29;p<0.0001)。患者を、ARDS のベルリン定義に従って分類した場合、肺開放換気法だけが、重症 ARDS に比べて軽症・中等症の ARDS で PEEP が低かった(8±2 と 11±3cmH2O vs 15±3cmH2O、p<0.05)のに対して、ストレス指数、食道内圧法は、軽症、中等症、重症 ARDS で PEEP は同程度であった。別々の方法によって選択された PEEP は、肺メカニクス(ExPrerss、ストレス指数)に基づく 2 種類の方法を除いては、相互に無関係であった??。

・肺力学や絶対食道内圧に基づくベッドサイド PEEP 選択法は、肺胞開存可能性とは無関係な PEEP 値を提供し、軽症・中等症・重症 ARDS において同程度であったのに対して、酸素化に基づく方法は、ARDS が軽症から中等症、重症になるつれて増大する肺胞開存可能性と関連した PEEP 値を提供した。

[!]:ベッドサイドで PEEP 値を選択する 4 つの方法のうち、酸素飽和度(88-95%)か動脈血酸素分圧(PaO2 55-80 mm Hg)を維持する酸素化を基にした選択法が最も理にかなっていると。

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