筋弛緩しない患者でマスク換気時の胃送気を胃前庭エコーと上腹部聴診でリアルタイムに検出

Real-time Detection of Gastric Insufflation Related to Facemask Pressure?controlled Ventilation Using Ultrasonography of the Antrum and Epigastric Auscultation in Nonparalyzed Patients: A Prospective, Randomized, Double-blind Study
Anesthesiology: February 2014 - Volume 120 - Issue 2 - p 326-334 doi: 10.1097/ALN.0000000000000094 Bouvet L, et al.

・著者らは、十分な肺換気を提供しながら、胃への送気リスクを最小限にする吸気圧を調査しようとした。主要評価項目は、フェイスマスクによる従圧換気の際の吸気圧を 10 から 25cmH2O へと増加させた場合の、胃前庭部エコーによって検出される胃送気の発生頻度の増加であった。

・本前向き無作為化二重盲式試験で、患者は従圧換気中に適用された吸気圧(10、15、20、25 cmH2O)によって分けられた 4 群(P10、P15、P20、P25)のいずれかに割り当てられた。麻酔は、プロポフォールとレミフェンタニルを用いて導入し、筋弛緩は使用しなかった。睫毛反射が消失したら、マスク換気を 2 分間開始して、胃への送気を、聴診と前庭部のリアルタイム超音波検査で検出した。前庭領域の断面積を、マスク換気の前後でエコーを用いて測定した。呼吸パラメータを記録した。

・67 例の患者を分析した。胃への送気の発生率は、吸気圧の増加に伴って、聴診によると 0% (P10 群)から 41%(P25 群)へ、エコーによると 19% から 59% へと統計学的に有意に増加した。P20 群と P25 群では、エコーによる胃への送気の検出は、前庭部面積の統計的に有意な増加と関連していた。肺換気は、P10 群では不十分だった。

・筋弛緩を使用しない非肥満患者で、レミフェンタニルとプロポフォールを使用した麻酔導入中に、吸気圧を 15 cmH2O とすれば、適切な??肺換気を行ないつつ、胃への送気の発生率を少なくすることができる。

[!]:筋弛緩を併用した場合にはさらに低い圧が最適ということになるだろうから、麻酔導入時の吸気圧は 15 cmH2O 以下にするべきだということだな。

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