鎮静の種類が大腸内視鏡穿孔の発生率に影響するか?

Does Sedation Type Affect Colonoscopy Perforation Rates?
Diseases of the Colon & Rectum: January 2014 - Volume 57 - Issue 1 - p 110?114 doi: 10.1097/DCR.0000000000000002 Adeyemo A, et al.

・プロポフォールによる鎮静は人気を集めている。プロポフォールによる鎮静が大腸内視鏡時の穿孔と関連しているかどうかは不明である。本研究の目的は、プロポフォールによる鎮静を使用した場合と、プロポフォールを使用しない鎮静の場合とで、大腸内視鏡検査時の穿孔発生率を比較することであった。

・これは3次施設から得た、2003 年 1 月から 2012 年 10 月に大腸内視鏡検査を受けた患者のデータを分析した後ろ向きの一連の症例研究であった。人口統計的データ、鎮静法、実施された内視鏡処置の種類を収集した。主要転帰尺度は大腸内視鏡検査 10000 件当たりで表現した穿孔率であった。

・合計 118004 件の大腸内視鏡検査が研究機関中に実施され、48 件の穿孔があった(0.041 %、すなわち 10000 件当たり 4.1 件)。全体では、プロポフォールの使用は、穿孔頻度 2.5 倍の増加と関連していた(10000 件当たり 6.9 vs 2.7、P = 0.0015)。同様に、治療的大腸内視鏡を受けた患者では、プロポフォールの使用に伴って、3.4 倍の穿孔の リスク増加(10000 件当たり 8.7 vs 2.6 、P=0.0016)があった。しかし、診断大腸内視鏡検査を受けた患者では、プロポフォールの使用に伴う有意な穿孔のリスク増加はなかった(10000 件当たり 4.2 vs 2.9、P=0.64)。単変量および多変量解析では、性別に基づく穿孔リスクには差がなかったが、年齢が 10 歳増加するごとに、穿孔リスクの増加と関連していた。治療大腸内視鏡検査を受ける患者では、年齢(10 歳毎に)とプロポフォール使用は独立して有意に穿孔リスク増加と関係しており、調整 OR は 1.32(P=0.04)と 3.38(P=0.001)であった。これは、後ろ向きの研究であり選択バイアスの可能性があった。

・本研究は、プロポフォール投与は、治療的大腸内視鏡検査を受けた患者で、大腸内視鏡穿孔のリスク増加と関連していることを示しているが、この関連性は、診断的大腸内視鏡検査を受けた患者では明らかではなかった。この関連性をさらに評価するには、前向きの無作為化臨床試験といったさらなる研究が実施されるべきである。

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