日帰り手術患者の気管挿管: 筋弛緩薬なしでレミフェンタニルとプロポフォールを使用して

Tracheal Intubation in Ambulatory Surgery Patients: Using Remifentanil and Propofol Without Muscle Relaxants
Anesthesia & Analgesia: January 1998 - Volume 86 - Issue 1 - pp 45-49

・プロポフォールの麻酔導入量に続いてアルフェンタニルを使用すると、筋弛緩薬を使用することなく、気管挿管の適切な条件を提供できる。アルフェンタニルと同様の臨床効果発現を有するレミフェンタニルは、この適応で調査されたことがない。

・そこで、80 人の ASA-PS Ⅰ・Ⅱの前投薬を受けた外来患者を、無作為に4群(各群 n=20)のいずれかに割り当てた。レミフェンタニル 1、2、3、4 μg/kg を(それぞれ、Ⅰ〜Ⅳ群) 90秒かけて静脈投与した。レミフェンタニル注入開始 60 秒後、プロポフォール 2 mg/kg を 5 秒かけて注入した。プロポフォールを投与 90 秒後、喉頭展開と気管挿管を試み、等級付けした。

・臨床的に許容できる挿管条件(すなわち、顎弛緩、開いた声帯、挿管に反応して、2 回未満の咳嗽)は、Ⅰ〜Ⅳ群患者のそれぞれ、35%、75%、100 %、95% で観察された。臨床的に許容できる挿管条件は、Ⅰ群では他の全ての群と比較して有意に少なかった(P<0.05)??。優れた挿管条件(すなわち、開いた声帯、挿管に対して体動を示さない)は、Ⅰ〜Ⅳ群患者のそれぞれ、30%、50%、80%、80% で観察された。挿管時の総合的な条件は、Ⅰ・Ⅱ群Iと比較してⅢ・Ⅳ群では有意に優れていた(P<0.05)。導入後の自発呼吸再開までの平均時間は、全群で、5 分未満であった。どの患者も臨床的に有意な筋硬直を示さなかった。平均動脈圧は、気管挿管直前にⅠ〜Ⅳ群で、それぞれ、16%、20%、28%、26% 低下した。どの患者も低血圧や徐脈の治療は受けなかった。

・結論として、気道解剖に異常のない健康な前投薬を受けた患者では、レミフェンタニル 3〜4μg/kg とプロポフォール 2 mg/kg を投与した 90 秒後は、確実に良好か、優良な条件下に挿管することができる。

・意義:レミフェンタニル 3μg/kg とプロポフォール 2 mg/kg を静脈内同時投与すれば、筋弛緩薬を使用せずとも健康患者に、気管挿管に適切な条件を確実に提供することができる。この組み合わせの薬剤は、自発呼吸の迅速な回復を可能にすることができる。

[!]:筋弛緩薬なしでプロポフォールとレミフェンタニルだけを使って、挿管に適切なレミフェンタニル用量を調査したやや古い文献(1998年の報告)。短時間手術にエスラックスを使用してスガマデクスで拮抗するよりも、レミフェンタニルで不動化した方が圧倒的に安く上がるし、アナフィラキシーの危険性も下がる。

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