【投】 破裂腹部大動脈瘤の血管内あるいは開腹手術戦略:IMPROVE 無作為試験の 30日結果

Endovascular or open repair strategy for ruptured abdominal aortic aneurysm: 30 day outcomes from IMPROVE randomised trial
IMPROVE trial investigators
BMJ 2014;348:f7661

【目的】
 血管内手術(大動脈形態が適している場合.適していない場合は開腹)が開腹手術に対して,破裂を疑う腹部大動脈瘤患者の早期死亡率を減少させるかを検証する.

【方法】
 無作為コントロール研究.2009-2013年に30の血管センター(英国 29,カナダ 1)で破裂大動脈瘤の診断を受けた613名の患者が対象.316名が血管内手術(275名が破裂を確診,174名が解剖学的に血管内手術適応),297名が開腹手術(261名が破裂を確診)に割り当てられた.主たる評価項目は30日死亡率で,24時間死亡率,入院死亡率,コスト,退院時期,退院後施設が2次評価項目とされた.

【結果】
 30日死亡率は血管内手術群で 35.4%,開腹手術群で37.4%だった.オッズ比は 0.92 (95% CI 0.66-1.28; P=0.62).年齢,性別,ハードマン係数を調整後のオッズ比は,0.94 (95% CI 0.67-1.33)だった.女性は男性より血管内手術から利益を得るかもしれない (interaction test P=0.02): オッズ比 0.44 (95% CI 0.22-0.91) vs 1.18 (95% CI 0.80-1.75),破裂が確診された患者での30日死亡率は,血管内手術群で 36.4%,開腹手術群で 40.6% (P=0.31)だった.血管内手術群の患者の方が開腹手術群より多く退院後に直接自宅へ帰った (94% vs 77%; P<0.001).30日の平均コストは,血管内手術群で経時的に増加するコスト削減効果(£1186; €1420; $1939, 95% CI -£625~£2997)はあるが,両群で同様だった.

【結語】
 血管内手術戦略は30日死亡率やコストの有意な減少効果はなかった.男性と女性両者における総合的な血管内手術戦略の効果を評価するために,もっと長期的な費用対効果の調査が必要である.

<投稿者名>
TEE Fan

<投稿者コメント>
破裂した大動脈瘤でも血管内手術が開腹手術に比べて死亡率を上げないだけで十分な気がしますが.もうそれだけ成熟した手技になっているんですね.

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