感染管理ガイドラインへの遵守が重症セプシス患者の転帰に及ぼす影響

Impact of compliance with infection management guidelines on outcome in patients with severe sepsis: a prospective observational multi-center study
Critical Care 2014, 18:R42 doi:10.1186/cc13755 published: 3 March 2014
Bloos F, et al.

・現在の敗血症ガイドラインは、敗血症関連臓器不全(OD)の発生後 1 時間以内の抗微生物治療(AT)と 12 時間以内の外科的感染源管理を推奨している。本研究の目的は、敗血症治療勧告に従った初期感染管理と患者転帰との関連性を探ることであった。

・ドイツの ICU 44 室における前向き観察多施設コホート研究で、著者らは、AT と感染源コントロール までの時間、AT の適切性について、重症セプシスか、敗血症ショックの患者 1011 人を分析した。主要評価項目は、 28 日死亡率であった。

・AT までの時間の中央値は 2.1 時間(IQR 0.8-6.0)、外科的感染源管理までは 3 時間(-0.1~13.7)であった。370 人(36.6%)だけが、推奨事項に遵守して OD 後 1 時間以内に AT を受けた。手術的、あるいは処置による感染源コントロールを受けた 422 人の患者のうち、OD 発現 6 時間後以降に感染源コントロールを受けた患者は、それより早くに感染源コントロールを受けた患者よりも有意に 28 日死亡率が高かった(42.9% vs 26.7%、P<0.001)。AT までの時間は、ICU・病院内非生存者で有意に長いものの、AT までの時間と 28 日生存率との間には線形関係は認められなかった。AT のタイミングとは関係なく、適切な AT が行われた患者では不適切な AT よりも 28 日死亡率が低かった(30.3% vs 40.9%、P<0.001)

・感染源コントロールが 6 時間を超えて遅れると、患者の死亡率に大きな影響を与える可能性がある。適切な AT は、患者転帰の改善と関係するが、ガイドライン勧告に遵守するには改善が必要である。AT のタイミングが敗血症死亡率に及ぼす影響については、間接的エビデンスしかない。

[!]:当然そうでないとガイドラインとは呼べないのだが、ガイドラインを遵守した方が、生存率は高くなるようだ。

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