重症セプシスで入院となった患者での病院症例経験数と転帰

Hospital Case Volume and Outcomes among Patients Hospitalized with Severe Sepsis
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine, Vol. 189, No. 5 (2014), pp. 548-555. doi: 10.1164/rccm.201311-1967OC Walkey AJ, et al.

・診療プロセスは重症セプシスの患者における転帰の潜在的な決定要因である。重症セプシス患者の診療経験の多い病院の方が、転帰も良好なのかは不明である。本研究の目的は、病院の重症セプシスの診療件数と転帰との関連性を調査することであった。

・著者らは、大学ヘルスシステム・コンソーシアムを通じて提供された米国の大学病院からのデータを分析した。著者らは、リスク調整のために大学ヘルスシステム・コンソーシアムのセプシス死亡率モデル(C-統計量 0.826)を使用した。検証済み国際疾病分類第 9 版、臨床修正アルゴリズムを使用して、病院の重症セプシス症例数を確認した。リスク調整後の重症セプシス症例数と死亡率、入院期間、医療費との関連性は、スプライン回帰と共分散分析を用いて分析した。

・著者らは、2011 年に米国大学病院 124 施設に入した重症セプシスの患者 56997 人を同定した。病院群は、460±216 人の重症セプシス患者を受け入れており、在院期間の中央値は、12.5日(四分位範囲 11.1-14.2)、直接医療費の中央値は、$26304(四分位範囲、$21900-$32090)、平均院内死亡率は 25.6±5.3% であった。重症セプシスの症例経験数が多いほど、未調整重症セプシス死亡率(R2 =0.10、P=0.01)、リスク調整後重症セプシス死亡率(R2 =0.21、p<0.001)が低かった。地理的条件、病床数、長期的な急性期医療紹介で調整後、重症セプシスの症例数が最も多い上位 1/4 の病院は、最も低い 1/4 の病院群よりも病院死亡率が明らかに 7%(95%信頼区間、2.4-11.6%)低かった。著者らは症例数と医療資源消費量との間には関連性を認めなかった。

・重症セプシス症例数の多い大学病院の方が、医療コストの増加はないのに、重症セプシス患者の院内死亡率が低かった。

[!]:個人にとっても病院にとっても経験症例数というのは、相当の意義がある。重症疾患になればなるほど大病院指向が高くなっても当然だよね。

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