硬膜外ネオスチグミンとクロニジンは分娩時の脊椎クモ膜下硬膜外麻酔の質を改善する

Epidural neostigmine and clonidine improves the quality of combined spinal epidural analgesia in labour: A randomised, double-blind controlled trial
European Journal of Anaesthesiology: April 2014 - Volume 31 - Issue 4 - p 190-196 doi: 10.1097/EJA.0b013e32836249e9 Boogmans T, et al.

・分娩時鎮痛で、局所麻酔薬とオピオイドに対する補助薬として硬膜外クロニジンおよびネオスチグミンの併用が、局所麻酔薬および/またはオピオイドによるクモ膜下鎮痛の持続時間を延長するか調査中である。本研究の目的は、初期のクモ膜下鎮痛に追加された硬膜外ネオスチグミンとクロニジンによる鎮痛の質を評価し、抑えきれない激痛の発生率を減少させることができ、患者の満足度の向上しうるという仮説を検証することであった。

・ベルギーのルーベン大学病院での、100 人の健常満期妊婦(≧37 週)を対象として二重盲式無作為化対照試験である。全患者は、ロピバカインとスフェンタニルではじめにクモ膜下鎮痛を受けた。クモ膜下注入の 15 分後、ネオスチグミン 500μg とクロニジン 75μg か、または 10mL 生食のみのいずれかを含有する溶液 10ml を硬膜外に注入した。その後ロピバカインとフェスンタニルによる患者管理鎮痛を利用できるようにした。主要評価項目は、押さえきれない激痛の発生率、患者満足度、時間ごとのロピバカイン使用量であった。

・ロピバカイン使用量は、ネオスチグミン/クロニジン(NC)群で、32.6% 有意に減少し[NC 群とプラセボ(P)群でそれぞれ 11.6±4.2 vs 17.2±5.3 mg/h]、押さえきれない疼痛の頻度も、P 群では 36% であったのに比較して、NC 群ではわずか 3% であった。患者満足度は、1 時間後では、P 群に比して、NC 群で良好であった(P<0.05)が、24 時間後では差がなかった(1 時間後の VAS スコア 97±5 vs 88±11mm、24 時間後で 92±10 vs 90±14mm)。

・局所麻酔薬のクモ膜下注入後に、補助薬としての硬膜外クロニジンおよびネオスチグミンの投与は、ロピバカインとスフェンタニルによる標準的なクモ膜下硬膜外鎮痛と患者管理硬膜外鎮痛に比べて、ロピバカイン消費量が少なく、投与 1 時間後の患者満足度が高く、抑えきれない激痛が少なく、鎮痛の質を改善する。

[!]:無痛分娩といえば、シンプルなものだけかと思ったら、そうでもないんだな。いろいろな処方の可能性があるのだな。

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