待機的手術患者のグリコヘモグロビンによるスクリーニングを評価するための観察コホート研究

An observational cohort study to assess glycosylated hemoglobin screening for elective surgical patients
Canadian Journal of Anesthesia published online 1 March 2014 Koumpan Y, et al.

・コントロール不良の血糖値は、手術部位感染の高い発生率、医療資源消費の増加、死亡率の増加と関連付けられている。待機的手術患者に対して糖尿病の術前スクリーニング検査は日常的には実施されていない。本研究の目的は、術前の手術患者の血糖コントロールを検討することであった。

・倫理委員会の承認後、待機手術の準備のために術前スクリーニング外来を受診した成人を募集した。収集したデータは、糖尿病の危険因子についての自己報告のアンケートと、グリコヘモグロビン(HbA1c 値)を含む血糖検査結果であった。記述的な分析を行った。

・402 人のうち 70 人(17.4%)は、以前に糖尿病の診断を受けていた(糖尿病群)。糖尿病の既往のないもの(n=332 非糖尿病群)の中では、23.2%(n=77)は、糖尿病(HbA1c 値= 6.0~6.4%)の非常に高いリスクがあると考えられ、3.9%(n=13)は暫定的な糖尿病の診断(HbA1c値≧6.5%)が付いた。糖尿病患者の 56%(n=39/70)は、準最適な血糖コントロール状態であり(HbA1c値>7.0%)、このサブグループ内の 51.3%(n=20/39)の推定血糖は、合理的か、非常に良好にコントロールされていた。暫定的糖尿病診断の付いた患者(HbA1c値≧6.5%)の 15%(n=2/13)は、随時血糖値(RBS)が高かった(≧11.1mmol/L)のに対して、67% (n=8/12)は空腹時血糖(FBS)が高かった(≧7.0mmol/L)。準最適コントロール状態の糖尿病(HbA1c値>7.0%)患者の 42%(n=16/38)は RBS が上昇(≧11.1mmol/L)しており、86%(n=31/36)は FBS が高かった(≧7.0mmol/L)

・待機的手術患者の多くが認識されない術後高血糖と、それに関連する有害転帰のリスクがある。随時血糖検査には、限られた価値しかなく、HbA1c が糖尿病患者の術前評価のより適切な検査かもしれない。

[!]:糖尿病は慢性疾患であるのに、定点観測的な随時血糖値や空腹時血糖値で評価しようというのがそもそも間違っていると思う。HbA1c は何十年も前から知られているのに、つい近年まで診断のために利用されなかったのは医者なんてバカばっかり揃っているということの証しか?

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