オフポンプ CABG を受ける患者の周術期視神経症

Perioperative optic neuropathy in patients undergoing off-pump coronary artery bypass graft surgery
Ann Card Anaesth 2014;17:92-7 Battu R, et al.

・周術期視神経症(PON)は、冠動脈バイパス移植手術(CABG)後の稀ではあるが、悲惨な合併症である。著者らは可能性のある危険因子を特定するために、オフポンプ CABG(OPCABG)に伴って発生した PON の後ろ向き研究を行った。

・2008 年 10 月から 2009 年 8 月までの 10 ヶ月間に、1442 人の患者が OPCABG を受けた。PON は、4 人(0.28 %)の患者で確認された。診療録の後ろ向きを行って、患者特性、術前状態、術中の詳細、眼科検査の詳細を確認した。フリードマン検定を使用して、3 つの時期:術前、術中、術後の、ヘマトクリット値(HCT)と平均動脈圧(MAP)値を比較した。

・4 人の患者は全員、男性で糖尿病があり、年齢が 51~69 歳であった。全患者は、手術直後から高度の視野欠損が認められ、永続的であった。4人の患者は全員、術前値に比較て、術中と術後に、ヘマトクリット(P<0.039)と平均動脈圧(P<0.018)が統計学的に有意に減少していた。

・PON は OPCABG を受ける患者では稀ではあるが、その可能性は確実である。糖尿病は危険因子である可能性がある。MAP の減少と貧血といった毛周術期の血行動態上の異常が、OPCABG における PON の発症に一役を担っている可能性がある。

[!]:糖尿病(動脈硬化による血流障害)、貧血(酸素運搬能の低下)、低血圧(組織潅流圧の低下)が要因か。糖尿病のある患者では貧血や低血圧の許容範囲を狭めるべきであるということか。

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