Q:緊急手術で最終摂食を確認することの意味は?重要なのは最終摂食から麻酔導入までの時間なのか?

A:緊急手術に際しては、フルストマックである可能性を探るために、術前の必須項目として最終摂食時間をチェックする。しかし、この時刻から手術室入室までに何時間が経過していようとも、フルストマックである可能性は排除できない。

もっとも重要なのは、最終摂食時刻から、緊急手術が必要となる疾患が発症するまでの時間であり、また外傷の場合には、受傷までの時間である。消化管が正常な蠕動運動してくれることが期待できるのは、疾患が発症するまで、受傷するまでの時間であり、一旦、疾患が発症したり外傷を負うと、その時点から、相対的な交感神経緊張状態となり、正常な消化管活動は失われてしまう。

それ故、最終摂食時間を確認するだけではなく、発症(受傷)時間も同時に確認してこそ、正常な消化管活動が行われた時間を推定することが可能となる。正常な消化管活動が行われた推定時間が 8 時間以上あれば、通常の食餌はほとんど胃から排出されているであろう。また軽食であれば 6 時間以上あれば安心してよかろう。

ただし、消化管疾患の場合には、発症した時間よりももっと前に消化管活動は停止状態となっていることもある。また、患者の意識がなければ、そのいずれも確認することは困難であり、全例、フルストマック扱いとするしかないだろう。

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