プロポフォールとフェンタニルの併用中の上気道反射

Upper Airway Reflexes during a Combination of Propofol and Fentanyl Anesthesia
Anesthesiology: June 1998 - Volume 88 - Issue 6 - p 1459-1466

・気道防御反射に及ぼす静脈麻酔薬の効果は十分には検討されていない。本研究の目的は、プロポフォール麻酔下でフェンタニルの投与量を増やす時に喉頭刺激に対する呼吸や喉頭の反応を特徴づけることであった。

・プロポフォールで麻酔され、ラリンジアルマスクを通して呼吸する 22 人の女性患者を無作為に 3 群に割り当てた:(1) 8 人の患者はフェンタニルの累積総用量 200μg を、呼気終末二酸化炭素分圧(PCO2)を 38mmHg に維持しつつ、50μg を 2 回と 100 μg を機械的調節呼吸下で 6 分置いて投与された(フェンタニル調節呼吸群);(2) 8 人に患者は、フェンタニルの累積総用量 200μg を、自発呼吸下に呼気終末 PCO2 は自然増加に任せて投与された(フェンタニル自発呼吸群);(3) 6 人の患者は自発呼吸でプロポフォールだけで麻酔された(プロポフォール群)。各患者の喉頭部粘膜を蒸留水で声帯を噴霧することによって刺激し、誘発反応を、呼吸パラメータや内視鏡画像を分析することによって評価した。

・フェンタニル投与前は、喉頭部の刺激は、呼気反射、発作性の浅速呼吸、咳反射、喉頭痙攣を伴う無呼吸といった活発なな反射反応を引き起こした。フェンタニル投与量が増加すると、フェンタニル調節呼吸群とフェンタニル自発呼吸群の両群で、喉頭痙攣を伴う無呼吸を除いては、これらすべての反応の発生率を、用量依存性に減少させた。内視鏡画像を詳細に分析したところ、気道反射反応の際の喉頭の反応様式のいくつかの特性が明らかとなった。

・フェンタニルの用量を増加するにつれて、喉頭痙攣を伴う無呼吸を除いては、用量依存性に気道反射反応が抑制された。

[!]:プロポフォールとフェンタニルの併用が喉頭反射に及ぼす影響を報告した、ずいぶん昔(16 年前)の論文だ。プロポフォールを併用しなくても、フェンタニル単独でも同様の効果は想定できる。ということは、挿管困難が想定される状況での意識下挿管時に患者さんのストレスを軽減するためにフェンタニルを使用することには問題はないが、フルストマックで意識下挿管を試みる際には、フェンタニル投与は細心の注意を必要とするということだ。

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