【投】 経橈骨動脈冠動脈カテーテル検査 ・インターベンションとアレンテストの様々な結果

Transradial Coronary Catheterization and Intervention Across the Whole Spectrum of Allen Test Results
Marco Valgimigli, et al.
J Am Coll Cardiol 2014;63:1833–41

【目的】
この研究の目的は,経橈骨動脈冠動脈カテーテル検査がアレンテストの結果にかかわらず,安全で有用かどうかを調査することである.

【背景】
アレンテストが経橈骨動脈のアクセス後の虚血性合併症を予測するかどうかについては議論がある.アレンテスト結果と経橈骨動脈アクセスの安全性と有用性についての前向き評価はない.

【方法】
2007年10月から2009年6月の間の経橈骨動脈アクセスが行なわれた942名の患者が対象となり,203名が採用された.アレンテストの内訳は83名が正常,60名が中間,60名が異常であった.患者は尺側手掌動脈弓の開存を調査するために,拇指の毛細血管中乳酸(第1評価目標),拇指脈波検査,ulnar frame count の連続検査を受けた.また握力テストで手掌と前腕の等尺性筋力が調査され,不快感がスケール化された.

【結果】
乳酸値は検査後3群間に有意差なく(正常群 1.85 ± 0.93 mmol/l,中間群 1.85 ± 0.66 mmol/l,異常群 1.97 ± 0.71 mmol/l; p = 0.59),また他の時点でも有意差はなかった.拇指脈波検査では,アレンテスト非正常患者で尺側動脈から手掌の側副血行の改善を認めた.一方で経橈骨動脈アクセス後,尺側動脈の血流が強化されたことを示唆する ulnar frame count 減少がアレンテスト異常患者でみられた.握力テストと不快感評価では群間に差は無かった.手掌の虚血性合併症はみられなかった.

【結論】
この研究結果は心血管インターベンションにおける規範を変換する概念の証拠となる.すなわち,アレンテストの結果にかかわらず経橈骨動脈アクセスは安全で有用である.我々の知見の多様な影響を考えると,より大規模な臨床的検証が必要である,

*ulnar frame count:造影剤がシースに注入されてから尺骨遠位のランドマーク(シースのサイドポート)に達するまでのシネフレーム数

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック