Q:総入れ歯の患者さんで挿管困難がほとんどいないのはなぜか?

A:気管挿管を難しくしている大きな要因の一つは、開口制限である。また、必ずしも開口制限がなくても上顎の門歯が突出している場合も、喉頭展開を困難にし門歯が視野を制限するために、挿管が難しくなる。

ところが、総義歯の場合は、歯が存在しないために、上顎下顎共に切歯が顎骨に固定されている部分までの長さ分だけ、視野が広く取れることになる。

また、総義歯になる原因のほとんどは、歯槽膿漏によるもであり、単に歯が失われるだけではなく、顎骨の中でも歯槽骨(歯を支えている部分)と呼ばれる部分も融解して、やせ細っていることが多い。

ということで、総義歯の患者さんの場合、歯自体が存在しないことと、歯槽骨が融解して顎骨が萎縮しているお陰で、上顎と下顎の切歯が健在である場合に比べて、圧倒的に開口制限が少なく、喉頭展開した際の視野が良好である。

さらに、歯が存在しないために、上口唇や下口唇を喉頭鏡ブレードと歯の間に挟んでしまって口唇裂傷をきたすということもないので、思い切ってブレードを挿入して喉頭展開できる点でも、気管挿管を行おうとしている術者にとっては好都合である。

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