Q:胸椎の椎間レベルを推定するアバウトな方法とは?

A:硬膜外麻酔を行う際に、手術部位に対応した適切なレベルで硬膜外穿刺を行うことは、麻酔を成功させるうえで、もっとも重要なことだ。

腰椎の椎間レベルを推定するには、ヤコビ線が L4-5、あるいは L4 椎体を通ることが目安となって Th12 までくらいが推定可能であるが、それよりも上位の胸椎の椎間レベルを推定するのはなかなか難しい。

消毒前に腰椎から丹念に数えて行ってマーキングしておくか、あるいは、ヤコビ線よりも尾側まで広く消毒しておいてから数えて行くのが正道だろう。しかし、忙しい臨床でそんなことに 5 分もかけてたら周囲から白い目で見られることもある。

そこで、私が行っている「胸椎の椎間レベルを推定するアバウトな方法」を伝授しよう。

まず、脊椎麻酔の時と同じように、介助看護師に腸骨稜の位置を「空手チョップ」で教えてもらう。その位置と反対側の患者さんの肩とを直線で結ぶ。その直線が、脊椎と交わる点)が「Th9 の棘突起」に相当する。
画像

胸椎が 12 個あり、ヤコビ線より頭側の腰椎が 4 個あるので、合計 16 個ある。2 で割ると 8 となるが、腰椎と胸椎を比べると、腰椎の方が胸椎よりもやや大きく、上位胸椎ほど棘突起間が狭くなっていることと関係している。

もう一つの目安は、肩甲骨の下端が「Th7」に相当することである。

上腹部手術の場合は、上記の点(Th9 相当)よりも頭側(Th8-9)で穿刺しなくてはならない。中腹部手術は、上記の点か、1-2 レベル尾側(Th9-10、10-11)で穿刺、下腹部手術では、さらに 1 レベル尾側(Th12-L1)で穿刺する。

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