手術室での保護的肺換気:系統的レビュー

Protective lung ventilation in operating room: a systematic review
Minerva Anestesiologica 2014 June;80(6):726-35

予防が周術期ケアの質の尺度となっているように、術後の肺と肺外合併症は臨床転帰と医療資源の利用率に悪影響を与える。機械的換気は、手術に際しての全身麻酔中に十分なガス交換を維持するために必須の支持療法である。歴史的に、腹部や胸部の手術を受ける麻酔下の患者では、高い一回換気量(VT)(10~15mL/kg)を用いた人工呼吸が、低酸素血症と無気肺の形成を防止するべく奨励されてきた。しかし、実験的および臨床的研究の双方から、人工呼吸、特に高い VT とプラトー圧の使用は、潜在的に肺障害を悪化させたり、惹起したりさえする可能性があるというエビデンスが蓄積されてきている。人工呼吸器関連肺障害は、上側の肺組織の周期的な肺胞の過膨脹と下側の肺の開閉の繰り返しの結果起こる開閉する肺胞接合部での超微細構造の損傷に起因する可能性がある。肺保護換気、これは過膨張を最小限とするための低い VT と限定プラトー圧の使用と、呼気終末に肺胞虚脱を防止するための呼気終末陽圧を意味するのだが、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)のある重症患者の転帰を改善することが示された。最近、このアプローチはまた、より広い患者集団、特に ARDS のない重症患者においても人工換気の開始時に有益である可能性が示唆されている。しかし、術中の肺保護換気の有益な可能性のある効果に関するエビデンスは、特に健康な肺の患者ではほとんどない。手術患者は、しばしばはるかに短い期間しか人工呼吸に曝されないが、手術室で人工呼吸を受ける患者数を考慮すると、これは重要な知識のギャップである。本レビューでは、手術と全身麻酔中の肺保護換気の利点を明らかにし、手術という状況での人工呼吸のためのいくつかの推奨事項を提言している。

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