非心臓手術における術前 eGFR と主要な心血管、脳血管有害事象との関連性

Preoperative estimated glomerular filtration rate and the risk of major adverse cardiovascular and cerebrovascular events in non-cardiac surgery
Br. J. Anaesth. (2014) doi: 10.1093/bja/aeu134 First published online: June 13, 2014

・慢性腎疾患は、周術期の心臓血管の罹患率および死亡率の独立した予測因子である。著者らは、非心臓手術における周術期の主要な心血管および脳血管有害事象(MACCE)の危険因子として、術前の推定糸球体濾過率(eGFR)を分析した。

・ANESCARDIOCAT データベースの事後解析で、患者を、abbreviated Modification of Diet in Renal Disease Study and the Chronic Kidney Disease Epidemiology Collaboration の公式で計算した eGFR によって 6 ステージに分類した:>90(1)、60-89.9(2)、45-59.9(3a)と、30-44.9(3b)、15-29.9(4)、<15(5) ml/min/1.73m2。著者らは、MACCE、入院期間、全死因死亡について eGFR ステージ間の差を分析した。

・eGFR は、2323 人の患者から得ることができた。周術期 MACCE は、患者の 4.5% で発生し、心臓関連死亡率は 0.5% であった。543 人(23.4%)の患者が eGFR<<60 ml/min/1.73m2 であり、127 人(5.4%)が eGFR<45 ml/min/1.73m2 であった。ロジスティック回帰分析で、MACCE は eGFR の障害に伴って増加し(P<0.001)、特にステージ 3b 以上では、著しく増加することが示された(3a と 3b で、それぞれ オッズ比 1.8 vs 3.9、P=0.047)。全死因死亡率は、eGFR とは関連性がなかった(P=0.071)が、ステージ3b と 4 の間では、相当に増加した。入院期間は、eGFR と相関した(P<0.001)。

・eGFR の減少に伴い、主には <45 ml/min/1.73m2 である場合に、周術期の MACCE は増加する。著者らは、心血管系リスク評価に術前 eGFR の使用を推奨している。

[!]:そろそろ、ASA のアバウトな分類ではなくて、術前のスクリーニング検査の個々の値から、的確な予後評価スコアができても良さそうなものだが・・・。

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