重症セプシスとセプティックショックに対する体液回復時に投与する輸液量と ARDS の発症

Volume of Fluids Administered During Resuscitation for Severe Sepsis and Septic Shock and the Development of the Acute Respiratory Distress Syndrome
Journal of Critical Care published online 16 June 2014.

・本研究の目的は、重症セプシスとセプティック・ショックの体液回復段階で投与される静脈内(IV)輸液の容量と急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の発症との関連を検討することであった。

・これは、大学関連の公的な大病院で、重症セプシスとセプティック・ショックで入院した成人患者の後ろ向きコホート研究であった。投与された IV 輸液の容量と ARDS 発症との関係を、多変量ロジスティック回帰分析を用いて調べた。

・重症セプシスやセプティック・ショックで入院した 296 人の患者のうち、75 人が(25.3%)が ARDS を発症した。交絡変数を調整した後、入院後 24 時間で投与された静脈内輸液容量と ARDS 発症との間に有意な関連性は認められなかった(OR 10.5、95%信頼区間 1.05- 1.18)。回帰モデルにおける ARDS 発症の最も参考になる共変量は、入院時の血清アルブミン(OR 0.52、95%信頼区間 0.31-0.87)と Apache II スコア(OR 1.08、95%信頼区間1.04-1.13)であった。

・重症セプシスやセプティック・ショックで入院した患者にとっては、末端臓器灌流を改善するための輸液投与は ARDS を誘発する潜在的リスクはあるものの、依然として初期の体液回復における最優先事項である。

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