マグネシウム前処置した患者でロクロニウム誘発性の中等度~高度の筋弛緩の拮抗に際してのスガマデクスの有

Efficacy of Sugammadex for the Reversal of Moderate and Deep Rocuronium-induced Neuromuscular Block in Patients Pretreated with Intravenous Magnesium: A Randomized Controlled Trial
Anesthesiology: July 2014 - Volume 121 - Issue 1 - p 59?67 doi: 10.1097/ALN.0000000000000204

マグネシウム39.png・マグネシウムはロクロニウムの効果を高める。スガマデックスはロクロニウム誘発性の筋弛緩に拮抗する。著者らは、マグネシウムがロクロニウム誘発性筋弛緩の拮抗に際してスガマデクスの有効性を減少させるかどうかを調べた。

・32 人の男性患者は、プロポフォール、フェンタニル、ロクロニウム 0.6 mg/kg の静脈内投与による麻酔導入の前に、二重盲式に無作為に硫酸マグネシウム(MgSO4) 60 mg/kg か、またはプラセボを投与されるよう割り付けられた。筋弛緩は、TOF-ウォッチSX(R) 加速度筋弛緩モニター(オルガノン社、ダブリン、アイルランド)を用いてモニターした。16人 の患者では、TOF の T2 が再出現した時点(中等度ブロック)で、スガマデクス 2 mg/kg を静脈内投与した。別の 16 人の患者では、PTC 1-2 gが再出現した時点(深いブロック)で、スガマデクス 4 mg/kg を静脈内投与した。主要評価項目は、スガマデクス注入から正規化 TOF 比=0.9 に回復するまでの時間だった。副次評価項目は、最終的な T1 回復時間だった。

・中等度ブロックの拮抗に要した平均時間は、硫酸マグネシウム前処置群で 1.69 分(SD、0.81)、プラセボ前処置群で 1.76分(1.13)であった(P=0.897)。深いブロックの拮抗に要した平均時間は硫酸マグネシウム前処置群で 1.77分(0.83)、プラセボ前処置群で 1.98分(0.58)であった(P=0.572)。最終的な T1 回復時間は、正規化 TOF 比=0.9 にまで回復する時間に比べて長く、硫酸マグネシウム群とプラセボ群間になんら差はなかった。

・硫酸マグネシウム 60mg/kg の単回静脈内投与による前処置は、ロクロニウムの挿管用量で誘発した中等度と高度の筋弛緩の拮抗に際して、スガマデウスの推奨用量の有効性を減少させることはなかった。

[!]:マグネシウムはロクロニウムの作用を増強するが、スガマデクスによる拮抗に際しては、筋弛緩モニターに忠実に従えば、特に意識する必要はないということだな。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック