プロポとレミによる完全静脈麻酔時の適切な筋弛緩を得るのに必要なロクロニウム投与速度と血中濃度の個人差

A large individual variation in both the infusion rate and the blood concentration of rocuronium necessary for obtain adequate surgical muscle relaxation during total intravenous anesthesia with propofol and remifentanil
Journal of Anesthesia first published online 05 July 2014

・ロクロニウム(RB)は持続注入には理想的だが、作用持続時間がばらばらである。著者らは、腹腔鏡手術で、最適な筋弛緩定常状態での Rb 注入の分布を調査し、血中 Rb 濃度の測定値と推定値の関連性について調査した。

・17 人の患者は、プロポフォールで麻酔された。Rb 持続注入を、最初の Rb 注入(0.6 mg/kg)から 15 分後に、7.5μg/kg/min で開始し、T1 を 3 から 10% 以内の維持するよう 15 分毎に調整した。血中濃度は、定常状態の最初の発現時に測定し、予測濃度は薬物動態学的に算出され、25% 回復時間を測定した。予測された濃度と注入速度の分布は、ヒストグラムにプロットして、中央値と 95 パーセンタイルを算出して、測定濃度と推定濃度との間の関連性を回帰分析によって分析した。

・安定状態中の投与速度は、平均で 7.3±2.1μg/kg/min、最少 4、最高 12、95 パーセンタイルは 12 だった。予測濃度は、平均で 1.7±0.5μg/ml、最少 0.8、最大 2.9 であった。測定濃度の平均は、1.4±0.4μg/ ml であった。推定濃度は、測定濃度に比例していた(y=0.91x、r=0.475;p<0.001)。測定濃度と注入速度の間には、有意な直線関係が観察された(y=0.64+0.11x、r=0.618、p<0.05)。

・測定された Rb の血中濃度は推定値と同等であった。麻酔科医は、筋弛緩モニター下に個体差に応じて持続投与量を増減しつつ維持することにより、過剰投与を避け、信頼できる筋弛緩効果を達成することが可能である。

[!]:TIVA の場合、筋弛緩は専らロクロニウムに依存するから、セボフルラン麻酔の場合よりも筋弛緩モニターは必要度が高いな。

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