デキサメタゾンは、ロクロニウム誘発性筋弛緩の持続時間を短縮する: 無作為対照試験

Dexamethasone decreases the duration of rocuronium-induced neuromuscular block: A randomised controlled study
European Journal of Anaesthesiology: August 2014 - Volume 31 - Issue 8 - p 417-422 doi: 10.1097/EJA.0b013e328365c9ee

デキサメタゾン4.png・いくつかの薬は、全身麻酔時の筋弛緩の時間経過に影響を及ぼす。本研究の目的は、デキサメタゾン 8mg 単回投与が、ロクロニウム誘発性の筋弛緩の経時変化に及ぼす効果を評価することである。

・ドイツのドルマーゲンにあるドルマーゲン病院での、単施設での無作為対照非盲式試験である。待機的婦人科腹腔鏡手術予定の 108 人の成人患者は、3 群に割り当てられた。患者は、デキサメタゾン 8mg を術前 2-3 時間(A 群)か、麻酔導入時(B 群)か、筋弛緩からの回復後(C 群、対照)に静脈内投与された。ロクロニウム 0.3 mg/kg による筋弛緩の時間経過を加速度筋弛緩モニターを用いて評価した。主要エンドポイントは、ロクロニウムの注入開始から TOF 比 0.9 に回復するまでの時間だった。

・臨床的持続時間は、A 群(15.8±4.5分)では、B 群(18.7±5.8min、P=0.031)と比較して短縮した。回復インデックスは、A 群(6.8±1.8分)では、B 群(8.1±2.6分、P=0.018)と C 群(8.3±2.8分、P=0.01)に比較して短縮した。TOF 比 0.9 にまで回復する時間は、A 群の方が、B 群(36.3±10.7分、P=0.031)と C 群(36.8±11.3分、P=0.02)よりも短かった。

・デキサメタゾン 8mg を麻酔導入の 2-3 時間前に単回投与した場合には、ロクロニウム誘発性の筋弛緩を 15-20 % 低下させる。しかし、麻酔導入時のデキサメタゾンの投与は、筋弛緩の時間経過に影響を及ぼさなかった。

[!]:デキサメタゾンとロクロニウムの双方がステロイド骨格を有するために、デキサメタゾンを先行投与することによてロクロニウムの代謝が促進されるということか。ここでいう回復インデックス(recovery index)とは、TOF 比が 0.25 から 0.7 にまで回復する時間のことかな?

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