静脈内局所麻酔; 一般的な局所麻酔薬選択肢と、補助薬としてのオピオイドと筋弛緩薬の使用

Intravenous regional anesthesia: a review of common local anesthetic options and the use of opioids and muscle relaxants as adjuncts
Local and Regional Anesthesia Published Date November 2011 Volume 2011:4 Pages 57-76

・本研究の目的は、静脈内局所麻酔(IVRA)において、局所麻酔薬(LA)剤や添加物、オピオイドと筋弛緩薬、およびそれらの術中効果と術後転帰についてレビューを提供することである。

・IVRA に際しての補助薬として LA 薬、オピオイド、筋弛緩を評価している前向き二重盲式無作為化対照試験の検索を実施した(MEDLINE(R)、EMBASE)を実施した。術中の利点(知覚と運動ブロックの発現と回復、術中鎮痛、タニケット痛)、術後の利点(疼痛スコア、鎮痛剤消費量、初回鎮痛処置までの時間)、副作用を記録した。総合的な利益の有無についての結論は、統計学的有意性と臨床上の意義に基づいて行われた。

・31 件の研究が評価され、1523 人の被験者についてのデータが収集された。評価された LA 薬剤は、リドカイン、ロピバカイン、プリロカインであった。評価された補助剤は、オピオイド(モルヒネ、フェンタニル、メペリジン、スフェンタニル、トラマドール)、筋弛緩薬(パンクロニウム、アトラクリウム、ミバクリウム、シスアトラクリウム)であった。ロピバカインは、効果的な IVRA と改善された術後鎮痛を提供するという十分なエビデンスがあった。リドカインとプリロカインは、効果的な LA 薬剤であったが、術後の利点を欠いていた??。モルヒネ、フェンタニル、メペリジンは、単剤の補助剤としては、臨床的に有意な利点を示すか、副作用の危険性を増加させる結果となるかは証明できなかった。スフェンタニルのデータは限られていたが、知覚ブロックの発現を早めるように思われた。トラマドールは、知覚ブロックの早期発現とタニケット耐性を提供したが、しかし術後のメリットは一貫しておらず、些細な副作用のリスクが増加した。筋弛緩薬は、運動ブロックの質を改善したが、運動機能の回復が遅延するという犠牲があった。フェンタニルと筋弛緩薬の併用は、LA の投与量を 50% 削減しながら、同質の IVRA を達成するが、知覚ブロックの発現が遅くなる可能性があるという代償を伴う。

・ロピバカインは IVRA に際して効果的であり、術後鎮痛を改善する。筋弛緩は、運動ブロックを増強して、フェンタニルと併用した場合には、LA 用量を 50% 削減しつつ、同質の IVRA を可能とする。

[!]:静脈内局所麻酔は、簡単で確実だけど、麻酔の診療報酬が少なすぎるから、日本ではあまりやられていないだろうな。

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