小児患者の経鼻挿管チューブの深さ

Nasotracheal intubation depth in paediatric patients
Br. J. Anaesth. (2014) doi: 10.1093/bja/aeu229 First published online: August 1, 2014

・本研究の目的は、小児の経鼻気管挿管に際しての深さを、挿管深度マークを声門間に位置させた Microcuff 小児気管チューブ(PET)を使用した場合と、いろいろな公開された公式/勧告によるものとで比較することであった。

・経鼻気管挿管による待機的手術を受ける新生児から年齢 10 歳の小児が含まれた。気管チューブは、直接喉頭鏡を使用して、挿管深度マークが声門間となるよう調整された。経鼻挿管の深さを記録し、「チューブ先端と気管分岐部」間距離を気管支ファイバーで測定した。記録された経鼻挿管の深さと測定された「チューブ先端と気管分岐部」間距離に基づいて、チューブ先端とカフの位置を、6 種類の公開された公式/勧告に従って算出した。

・76人の小児を調査した。Microcuff PET の場合、チューブ先端の位置の中央値は、気管長の 52.9%(41.1-73.8%)であった。「チューブ先端と気管分岐部」間の短距離は、ID 3.5mm のチューブで 15mm であった。もしも 6 種の公開された公式/勧告を使用した場合、症例の最大 9.1% で気管支内留置、症例の最大 2.6 % でチューブ先端は声門上部に位置させることになったであろう。カフの上縁は、症例の最大 42.1% で声門下に、症例の最大 63.2% で声門上の位置に留置されたであろう。

・本研究は、挿管深度マークを声門間に位置させる経鼻挿管は、公式に基づく経鼻挿管留置よりも優れていることを示している。後者は、気管支内挿管、浅すぎるカフ位置、さらには気管から脱落する頻度が高いという結果となろう。

[!]:「小児の経鼻挿管では、公式は当てにならないから、直接喉頭鏡で直視下にチューブの深さを調節せよ。」ということだな。

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