スガマデクスは抗生物質の存在下でもロクロニウムの拮抗に有効である

Sugammadex is effective in reversing rocuronium in the presence of antibiotics
BMC Anesthesiology 2014, 14:69 doi:10.1186/1471-2253-14-69

・筋弛緩(NMB)の効力を増大させる可能性のある薬剤の存在下でのロクロニウム誘発性を NMB を拮抗させる場合のスガマデクスの有効性は完全には確立されていない。第 III 相臨床試験(VISTA; NCT00298831)から得たデータの本事後分析の目的は、拮抗にスガマデクスを投与した後のロクロニウム誘発性 NMB からの回復に及ぼす抗生物質の影響を調査し、術前に抗生物質を投与された患者と投与されなかった患者で、神経筋伝達の回復を比較することであった。

・臨床診療でスガマデクスの使用の可能性を反映するように設計された第 III 相、多施設、非盲検試験は、19 施設で実施された。抗生物質を投与された患者から得られたデータを、抗生物質を除いては同じプロトコルを投与された患者コホートと比較した。各被験者は筋弛緩のためにロクロニウム 0.6mg/kg を投与され、その後に気管挿管が行われた。患者は、手術全体を通して NMB の所望のレベルを維持するために、必要に応じて維持用量のロクロニウム 0.15 mg/kg を投与された。最後のロクロニウム投与から少なくとも 15 分後に、患者は拮抗にスガマデクス 4.0mg/kg を投与された。 神経筋モニタリングは、TOF≧0.9 となるか、麻酔薬を中止するまで継続された。

・スガマデクス 4.0mg/kg をロクロニウムの最終投与から少なくとも 15 分後に投与した場合、スガマデクスの投与前の抗生物質の存在は、ロクロニウム誘発性 NMB からの回復時間に影響を与えなかった。抗生物質が存在する場合、スガマデクス 4.0 mg/kg 投与によって TOF 比≧0.9 にまで回復する幾何平均時間(95%CI)は 1.6(1.4-1.9)分(範囲 0.7-10.5分)であったのに対して、抗生物質を投与されなかった患者では 2.0(1.8-2.3)分(範囲 0.7-22.3分)であった。

・これらの知見から、予防的な抗生物質の使用は、スガマデクス拮抗によるロクロニウム誘発性 NMB からの回復時間に大きな影響を与える可能性は低いことが示唆される。

[!]:そりゃそうだろうな。スガマデクスによる拮抗は、単体ロクロニウムの分子数自体を急速に激減させるんだから、多少筋弛緩作用のある抗生物質が存在したって、その拮抗コウカにはほとんど影響しないだろう。

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