待機的帝王切開に際しての身長と体重で調整したクモ膜下高比重ブピバカインの効果

The Effect of Height and Weight Adjusted Dose of Intrathecal Hyperbaric Bupivacaine for Elective Caesarean Section
J Nepal Med Assoc 2011;51(181):1-6

・本研究では、帝王切開に際してクモ膜下高比重ブピバカインを身長と体重で調整した用量を固定用量使用した脊椎麻酔を比較した。

・同意を得た脊椎麻酔下の待機的帝王切開を予定された 100 人の妊産婦は、無作為に 2 群に割り当てられた。著者らは、Harten が白人妊産婦で作成した用量表の患者の身長と体重にもとづいて高比重ブピバカイン(0.5%)のクモ膜下用量を調整(AD 群)し、FD 群の患者には固定用量(2.2mL))を使用した。観察者に研究群を知られないようにしながら、T5 までの知覚ブロック発現時間、血行動態の変化、副作用、胎児転帰にを観察した。

・FD 群の脊椎麻酔の発現時間の中央値は AD 群よりも速かった(6分 vs 4分、P=0.01)。FD 群[12 人(24%)]では AD 群[1(2%)]に比べて有意に多くの患者で脊椎麻酔レベルが T3 レベルを超えて広がった(p<0.05)。FD 群[32 人(64%)]では、AD 群[15 人(30%)]に比べて有意に多くの患者が低血圧を呈した(p<0.05)。AD 群で記録された最低の SAP(101±6 mmHg)は、FD 群(96±6.7mmHg)よりも高かった。嘔気嘔吐は、FD 群患者の方が顕著であった。

・帝王切開に際して患者の体重と身長で用量調節した場合、ブピバカイン用量は有意に減少した。この調整された用量の使用は、固定用量を使用した場合と比較して、帝王切開に際しての脊椎麻酔レベルを適切に制限し、低血圧が少ないという明らかな利点があり、新生児の転帰は同様であった。

[!]:この文献は、2005 年に Harten が白人妊産婦で実施した試験で Anaesthesia に記載された表を基にアジア人種で行った追試験である。

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