麻酔法と周術期転帰: 米国での開腹結腸切除

Anesthesia type and perioperative outcome: open colectomies in the US
Journal of Surgical Research published online 08 September 2014.

・脊柱管麻酔の全身麻酔への追は、整形外科手術後では周術期治療成績の改善と関連づけられてきた。主要な腹部手術においても同様の効果を想定して、著者らは開腹結腸切除患者で周術期転帰に及ぼす影響を研究した。

・Premier Perspective database(n=98290 待機的開腹結腸切除、2006-2012年)を用いた研究。マルチレベル多変量ロジスティック回帰モデルで、は、麻酔の種類(全身[GA]か、全身/脊柱管麻酔[GNA])と周術期転帰との関係を、オッズ比(OR)と 95% 信頼区間(CI)により測定した。アウトカムは、血栓塞栓症(TE)、急性心筋梗塞(AMI)、術後感染、術後イレウス(POI)、脳血管症状(CVE)、輸血(BT)、集中治療室(ICU)への入室、人工呼吸(MV)だった。

・GA は 93.9% で、GNA は 6.1% で使用され、群間のチャールソン併存疾患指数は同様であった(それぞれ、2.66 vs 2.72、P=0.121)。多変量解析は、GNA は(GA と比較して)TE(OR 0.74; CI0.58-0.93)と CVE(OR 0.67; CI 0.51-0.88)リスクの有意な減少に関連していることを示した一方で、創傷感染、肺炎、MV の関連性は有意でなかった。しかし、GNA の使用は、AMI(OR 2.74、CI 2.19-3.43)、尿路感染症(OR 1.35、CI 1.21-1.50)、POI(OR 1.17、CI 1.09-1.26)、BT(OR 1.12、CI 1.01-1.24)、ICU への入室(OR 1.32、CI 1.22-1.43)のリスク増加と関連していた。

・著者らは、GNA 下で開腹結腸切除術を受ける患者が、一貫して良好な結果が得られるという明確なパターンは見いだせなかった。GNA から利点を得る可能性の高い患者とその作用メカニズムを確認するためには、さらなる前向きの研究が必要である。

[!]:全身麻酔に脊柱管麻酔を併用すると、術後合併症が減少するというのはすでに確定的なエビデンスのある事だと思っていたが、こんな研究結果も未だに報告されるんだな~。

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