食道癌手術の死亡率と罹患率に及ぼす硬膜外鎮痛の短期的と長期的効果

Short- and long term effects of epidural analgesia on morbidity and mortality of esophageal cancer surgery
Langenbeck's Archives of Surgery published online 13 September 2014

・癌手術後の腫瘍学的転帰を改善するための術中術後の全身的オピオイド必要量の継続的減少がいくつかの報告者によって提言されている。この仮説は、5 年以上の長期的経過追跡した食道癌では証明されていない。そこで、著者らは食道癌手術に際して、硬膜外鎮痛が短期的および長期的転帰に与える影響に取り組んだ。

・1995 年から 2005 年に食道癌手術を受けた患者から利用可能な全ての記録を後ろ向きに分析した。オピオイド必要量、ICU 在室期間、生存、癌再発を含む、短期的および長期的転帰変数を、腹部-右胸部食道切除術に際して硬膜外鎮痛を行った患者と行わなかった患者とで比較した。

・全体で、分析には 153 人の患者が含まれ、118 人は硬膜外鎮痛を受けた。35 人の患者では硬膜外鎮痛は回避された。著者らは、硬膜外群と比較して非硬膜外群では、術後オピオイド消費量の中央値(10 日間静脈内モルヒネ等量 187mg vs 104)が有意に多く、ICU 在室期間(10.1 vs 5.9日、P<0.05)が有意に長いことを認めた。しかし、癌再発(非硬膜外群で 23%、硬膜外群で 27%)、1 年間死亡率(14 vs 11%)、5 年生存率(29 vs 28%)は両患者群間に有意差を認めなかった。

・本研究の結果から、食道手術に際しての硬膜外鎮痛のよく知られた臨床上利点が浮き彫りとなった。しかし、著者らは、硬膜外鎮痛の有無によって、それ以上の腫瘍学的転帰が決定されたり、有意に影響を受けるという証拠はなんら認めなかった。

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