周術期フィブリノゲン投与は心臓手術後の心臓と血栓塞栓性の有害事象を増加させない
Perioperative administration of fibrinogen does not increase adverse cardiac and thromboembolic events after cardiac surgery
Br. J. Anaesth. (2014) doi: 10.1093/bja/aeu364 First published online: October 16, 2014
・フィブリノゲン濃縮物の注入は、心臓手術後患者の出血でますます使用されているが、安全性に関するデータが不足している。著者らは、フィブリノゲン濃縮物の周術期投与が心臓手術を受けた患者の術後罹患率と死亡率に及ぼす効果を評価することを目的とした。
・2 年の研究期間中に、991人の患者が、単一の大学センターで心臓手術を受け、傾向スコア(PS)マッチングに適格であった。著者らは、フィブリノゲン濃縮物(投与量の中央値 2 g)を周術期に投与した 190 人の患者群をフィブリノゲン投与しなかった 190 人の対照群と一致させた。PS マッチング後、粗転帰を分析した。さらに、有害転帰の付加的危険因子を含む多変量ロジスティック回帰を行った。主要評価項目は、1 年以内の死亡と主要な心臓と血栓塞栓性事象の発生の複合だった。副次評価項目は、30 日と 1 年後の死亡率と、30 日後の死亡と有害事象の複合であった。
・フィブリノゲン濃縮物の投与は、心臓手術後 1 年以内の死亡および血栓塞栓性または心臓事象のリスク増加とは関連していなかった[未調整ハザード比(HR) 0.91、95%信頼区間(CI)0.55-1.49、P=0.697]。多変量ロジスティック回帰モデルを使用した場合、フィブリノゲン濃縮物を投与された患者での有害転帰の HR は 0.57(95%CI 0.25-1.17、P=0.101)であった。同様に、未調整および多変量回帰分析を適用した場合、フィブリノゲン濃縮物の投与は、副次評価項目に悪影響を与えなかった。
・本研究から、フィブリノゲン濃縮物を低用量で投与した場合、心臓手術後の血栓塞栓性合併症や有害転帰と関連していないことが強く示唆される。
[!]:早く日本でも、心臓手術後や危機的産科出血でフィブリノゲン濃縮物が使用できるようになってほしいものだ。
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Br. J. Anaesth. (2014) doi: 10.1093/bja/aeu364 First published online: October 16, 2014
・フィブリノゲン濃縮物の注入は、心臓手術後患者の出血でますます使用されているが、安全性に関するデータが不足している。著者らは、フィブリノゲン濃縮物の周術期投与が心臓手術を受けた患者の術後罹患率と死亡率に及ぼす効果を評価することを目的とした。
・2 年の研究期間中に、991人の患者が、単一の大学センターで心臓手術を受け、傾向スコア(PS)マッチングに適格であった。著者らは、フィブリノゲン濃縮物(投与量の中央値 2 g)を周術期に投与した 190 人の患者群をフィブリノゲン投与しなかった 190 人の対照群と一致させた。PS マッチング後、粗転帰を分析した。さらに、有害転帰の付加的危険因子を含む多変量ロジスティック回帰を行った。主要評価項目は、1 年以内の死亡と主要な心臓と血栓塞栓性事象の発生の複合だった。副次評価項目は、30 日と 1 年後の死亡率と、30 日後の死亡と有害事象の複合であった。
・フィブリノゲン濃縮物の投与は、心臓手術後 1 年以内の死亡および血栓塞栓性または心臓事象のリスク増加とは関連していなかった[未調整ハザード比(HR) 0.91、95%信頼区間(CI)0.55-1.49、P=0.697]。多変量ロジスティック回帰モデルを使用した場合、フィブリノゲン濃縮物を投与された患者での有害転帰の HR は 0.57(95%CI 0.25-1.17、P=0.101)であった。同様に、未調整および多変量回帰分析を適用した場合、フィブリノゲン濃縮物の投与は、副次評価項目に悪影響を与えなかった。
・本研究から、フィブリノゲン濃縮物を低用量で投与した場合、心臓手術後の血栓塞栓性合併症や有害転帰と関連していないことが強く示唆される。
[!]:早く日本でも、心臓手術後や危機的産科出血でフィブリノゲン濃縮物が使用できるようになってほしいものだ。
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