出生前抗生物質暴露、帝王切開と小児肥満のリスク

Prenatal exposure to antibiotics, cesarean section and risk of childhood obesity
International Journal of Obesity , 11 November 2014) | doi:10.1038/ijo.2014.180

・帝王切開(CS)と妊娠中の抗生物質使用は、通常の母胎細菌叢交換を変化させ、それにより、乳児腸の異常な微生物コロニー形成と生後の肥満感受性増大の一因となる可能性がある。著者らは、(i) 妊娠の第 2 期や第 3 期における母体の抗生剤使用と、(ii) CS は児の小児肥満のリスク増加と独立して関係していると仮定した。

・北部マンハッタン母児研究に登録された 727 人の母親のうち、著者らは、7 歳まで経過追跡され完全なデータが得られた 436 組の母児を分析した。著者らは、第 3 期後期に実施されたアンケートによって出生前抗生物質の使用と、診療記録による分娩形態を確認した。著者らは、CDC SAS マクロを使用して、年齢と性別固有の肥満指数(BMI) z スコアを導出し、BMI z ≧ 95 パーセンタイルを肥満と定義した。著者らは、ロバスト分散付きのバイナリ回帰と、線形回帰を使用し、母性年齢、人種、妊娠前 BMI、母親の公的支援給付、出生時体重、性別、初年度の授乳、妊娠期の抗生剤使用、あるいは分娩形態で調整した。

・第 2 期または第 3 期中に抗生物質に暴露されなかった小児に比べて、暴露群は、多変量調整後、肥満のリスクが 84%(33-154%)高かった。第 2 期または第 3 期の抗生物質曝露はまた、BMI z スコア、ウエスト周囲径、% 体脂肪と正の相関があった(すべて、P<0.05)。出生前抗生物質の使用状況とは無関係に、CS は子孫の小児肥満の 46%(8-98%)高いリスクと関連していた。待機的 CS と、非待機的 CS では関連性は同様であった。

・今回のコホートでは、CS と第 2、または第 3 期における抗生物質への暴露は、子孫の小児肥満の高いリスクと関連していた。出生前の抗生物質使用が児の肥満と関連しているか調査するために、本研究の限界に取り組む今後の研究がなされてしかるべきである。新生児の腸内細菌叢の変化が、観察された関連性の根底にあるのかどうかを調査するためには、また研究が必要である。

[!]:意外なところに関連性の可能性があるのだな。

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