心臓手術を受けた患者のせん妄の予防と治療のための薬物: 系統的レビューとメタ分析

Pharmacologic Agents for the Prevention and Treatment of Delirium in Patients Undergoing Cardiac Surgery: Systematic Review and Metaanalysis
Critical Care Medicine: January 2015 - Volume 43 - Issue 1 - p 194-204 doi: 10.1097/CCM.0000000000000673

・心臓手術後せん妄が罹患率のリスク増加、認知機能低下、健康に関連した生活の質の低下、死亡率、高い医療費に関連している。著者らは、無作為対照試験の系統的レビューを実施して、心臓手術後せん妄の予防と治療に対する薬物の効果を検証した。

・データソースは、2013 年 12 月までの PubMed、MEDLINE、EMBASE、Cochrane Central Register of Controlled Trials、ISI Web of Science、CINAHL 上の電子検索。成人で緊急あるいは待機的心臓手術後のせん妄の予防と治療のために使用した薬物の無作為対照試験を選択した。著者らは、患者集団、薬剤、せん妄特性、レスキュー治療、ICU 在室期間、在院期間、死亡率のデータを抽出した。各試験に対して、著者らはバイアスドメインのリスクを評価し、GRADE アプローチを使用してエビデンスの質を格付けした。

・5848 人の患者が関係した 13 研究(10 件は予防、3 件は治療)のうち、予防的デキサメタゾンについての 1 件の多施設無作為対照試験が、総サンプルサイズの 77% を占めていた。薬剤の使用(デキサメタゾン、リバスチグミン、リスペリドン、ケタミン、デキスメデトミジン、プロポフォール、クロニジン)は、せん妄のリスクを減少させ(相対リスク、0.57、95%CI、0.40-0.80)、エビンデンスの質は中等度と評価された。予防的な薬物使用に伴う死亡リスクの増加はないというエビデンスの質は高かった(相対リスク、0.89; 95%CI、0.57-1.38)。治療試験のメタ分析は、異質性が高かったために実施されなかった。2 つの小規模の試験(総患者数=133)において、ハロペリドールはせん妄の治療に有効ではなかったようだ。

・せん妄の予防に薬物を使用することを支持するエビデンスの質は中等度から高いが、その結果は、主に、1 件の無作為対照試験を基にしている。薬物による心臓手術後せん妄の治療についてのエビデンスは結論に達していない。

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