小児患者でのスガマデクス vs ネオスチグミン: 前向き無作為化試験

Sugammadex versus neostigmine in pediatric patients: a prospective randomized study
Rev. Bras. Anestesiol. vol.64 no.6 Campinas Nov./Dec. 2014

・アセチルコリンエステラーゼ阻害剤は、筋弛緩の拮抗に使用する場合、術後に筋弛緩作用の残存を引き起こす可能性がある。スガマデックスは、化学的カプセル化によって筋弛緩を拮抗し、抗コリンエステラーゼ剤の使用で発生する可能性のある副作用とは関連付けられていない。外来外科手術が増加しているので、術後筋弛緩作用の残存と迅速な術後回復は、小児患者集団においてより大きな重要性を有している。本研究の目的は、外来手術を受ける小児患者で筋弛緩の拮抗に及ぼすスガマデクスとネオスチグミンの有効性を比較することであった。

・年齢 2-12 歳の外来手術を受ける予定の 80 人の患者が、本無作為前向き研究に登録された。筋弛緩はロクロニウム 0.6 mg/kg で行い、TOF でモニターした。ロクロニウムの拮抗に、RN 群(n=40)は、ネオスチグミン 0.03 mg/kg を、RS 群(n=40)は、スガマデクス 2 mg/kg を投与された。抜管時間(筋弛緩の拮抗から抜管までの時間)、この時間中の TOF 比、TOF 比>0.9 に達するまでの時間、考えられる合併症を記録した。

・患者の特性に有意差はなかった。抜管時間と TOF>0.9 に達する時間は、RN 群の方が有意に長かった(P=0.001、P=0.002)。ネオスチグミン/スガマデクス注入時点での RN 群の TOF の方が RS 群よりも有意に高かった(P=0.020)。抜管時の TOF 比は、RN 群の方が有意に低かった(p=0.002)。

・外来手術を受ける小児患者で、スガマデックスはネオスチグミンよりも回復時間が短く、安全な抜管を提供する。

[!]:スガマデクスはネオスチグミンの 8 倍の速さで拮抗するとされる。価格が高いのが玉に傷だ。


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